帰省やお墓参りの季節ですね。
「お盆」は、
この世の私たちと、
亡くなった方とが、
お互いに「どうしてるかな」と
思いを馳せる「タイミング」です。
また「お墓」は
その思いが通い合う
象徴的な「場」。
そういう「思い」が働く
「お盆」や「お墓」参りは
あの世とこの世が
通じやすくなっています。
こんな方に
- お墓参りを予定している方
- 久しぶりに帰省する方
「お盆」はあの世と思いがつながりやすいタイミング、「お墓」はあの世とつながる象徴の場
「お盆」は、
ご先祖様のことを思ったり、
あの世のことを考えたりするには、
とてもよいタイミングです。
ご先祖様は、
私たちが想像する以上に
「お盆」といえば先祖供養、
夏といえば「お墓」参り、
という考えの時代を過ごされた方々。
ですから、
私たち子孫に対して、きっと
「お墓参り、今年こそは来てほしいなあ」
と思っていらっしゃると思います。
「お墓」についても、
私たちが想像する以上に、
ご先祖様にとっては
「子や孫が私を訪ねて来る場所」
として位置付けられているはず。
ご家庭に仏壇があったとしても、
ご先祖の皆さまにとって
お墓は特別な場なんです。
そういう「思い」が
働いていることを知ると
「先祖を思う気持ちさえあれば、
わざわざ墓参りに行かなくてもいい」
とは考えにくいですよね。
やっぱり足を運ぶことで
伝わるものがあるはずです。
また逆にご先祖様からも
お墓という場だからこそ私たちに
伝えていただけるものがある、
そう考えて
お墓参りをしてみてくださいね。
ご先祖様に
伝えられるものがある。
ご先祖様が伝えてくださる
ものもある。
ご先祖様のことを話し、思いを馳せましょう
この世とあの世が
通じやすくなっています。
お墓参りや帰省で、
家族や親戚が顔を会わせるときには、
ご先祖様のことを
話題にされることをおすすめします。
最近では、
家族や親戚が顔を合わせても
ご先祖様の、お名前一つ、
会話に出てこないということは
珍しくないようですね。
手を合わせお花を供えたとしても、
なぜかご先祖様の事は話題にならない。
暑いとか、病気したとか、
どこそこにお店ができたとか、
何が美味しかったとか、
集まった家族や親せきの
身の回りの話題に終始することが
意外と多いのではないでしょうか。
これはご先祖様に
とってとても寂しいこと。
心で思えば通じるというのも
否定はしませんが、
心で強く思っていれば、本当は、
話したり行動で表したくなるはず。
それに、あの世のご先祖様が、
必ずしも私たちの心の内を
読み取れるとは限らないんです。
魂になって
あの世に行ったからといって、
誰もがそのような力を
持てるわけでもないんです。
ですから言葉にして
「おじいちゃん、
今年はみんなでお墓参りに来ましたよ」
などと呼びかけて
挨拶をすることは
とっても大切なんですよ。
話題は、ご先祖の方の思い出話と、こちらの近況報告を
そして家族や親戚の皆さまと
故人の思い出話を
話題にしてみてください。
「おばあちゃんのお料理、
忘れられないね」
「亡くなったおじさんは、
スポーツマンだったんだよ」
など、ご本人が聴いて
嬉しいお話をすることをおすすめします。
すぐそこで
聴いていらっしゃるかもしれない
という思いで、
失礼が無いように
配慮してみてくださいね。
もし故人を直接知らない方、
お子さんやお孫さん、
またお嫁さんやお婿さんがいらっしゃるなら、
是非この機会に、
故人の皆さまのことを
教えて差し上げてください。
また逆に、ご先祖様に
家族の近況を
紹介してあげることも大切ですね。
「次男のお嫁さんの〇〇さんです。
去年の秋に結婚しました」
「孫の〇〇、来年は小学生です」
などと教えてさしあげたら、
きっとご先祖の皆さまも
喜んでくださると思います。
お祈りするときは、お願いよりも感謝を伝える
手を合わせてお祈りするときは、
「どうぞ家族をまもってください」
とお願いするよりも
「いつも私たちを見守ってくださって
ありがとうございます」
と感謝することをおすすめします。
ご自分が
「ご先祖様」になったつもりで
想像してみるとわかります。
会うたびにお願いごとをしてくる
子孫に対してどう思うでしょう。
頼りにされて誇らしいとは思いますが、
これが、結構負担です。
その点、感謝されると、
大したことをしていなくても嬉しいですし、
万が一、子孫のことなど、
気にもかけてなかった
トホホなご先祖だったとしても、
自分を大切に思ってくれる子孫の様子に、
ご先祖様のほうが襟を正すこととなり
お互いの魂磨きにつながります。
過去があって現在がある、過去があるから未来がある
私たちは、誰一人として、
この世に、突然、
現れたわけではないですよね。
誰にでも必ず、
ご先祖様がいらっしゃいます。
事情があって、
ご先祖様と呼びかけられる相手が
たとえいらっしゃらなくても、です。
自分が、今、
ここにいるという事実
これはやはり奇跡ですね。
ご先祖様が、
生きてくださったから、
私たちは、今、ここにいる。
逆に言えば、
私たちの存在は、
「ご先祖が生きたあかし」
になっているということにも、
お気づきになると思います。
今日を迎えているという奇跡
このことが、
ご先祖様にとって、
どれほどの意義あることかは
ご想像いただけると思います。
私たちの存在こそが、
バトンを託した未来なのです。
コロナで動けなかった分、
帰省は数年ぶりという方も
いらっしゃるでしょう。
心待ちにしていらした分、
思い出に残る時間を
過ごせるといいですね。