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【風土とは】衰退する組織や文化に共通する理由【歌舞伎・お祭り・工芸品・着物・会社・宗教・政治など】

残念なことですが、
歴史や伝統のあるものの多くが
衰退の危機にあるようです。

そしてそこには
共通する風土が見えてきます。

 

「歴史や伝統のあるもの」例


組織:企業、政党、宗教団体、ボランティア団体、業界団体

文化:歌舞伎、着物、邦楽、落語、茶道、工芸品、祭り、相撲・伝統行事

 

なぜよいものが衰退していくのか
どうしたら未来にも、歴史や伝統を引き継いでいくことができるのか

これを考えながら、

そもそも「風土」とは何かについて、
わかりやすいたとえで
ご説明したいと思います。

 

記事内容

  1. 風土とは何か
  2. 衰退する組織や文化の共通点
  3. 衰退させないためのヒント
筆者からのご挨拶(クリックして下さい)
こんにちは「パール」です。


【経験】人材育成業・産業カウンセラー・ナレーター(恩師|お茶の水博士・ベルクカッツェ)・地方局ニュースキャスター・女性組織運営・認知症や身障家族(計5人)との暮らし・生家倒産・シンママ・再婚家庭・議員の妻・孫5人


「相談相手」になる事が多い人生でした。見聞きしてきた苦労話や私自身の経験談などを踏まえて、幸せのヒントを、スピリチュアルなテイストを添えて書いています。

雪国の故郷を離れ、子や孫のいる関東に、シニアになって転居しました。どうぞ末永くお付き合いください。

目次はクリックしてご覧下さい。

【風土とは】使用例:故郷の風土・企業風土・職場風土

人と人が集まるところには、
必ずその集団独特のムードが生じます。

 

風土は、ムードと言い換えてもよいでしょう。

 

⇩をご覧いただき、
それぞれの関係者が
集まった様子を想像してみてください。

 

「歴史や伝統のあるもの」例


組織:企業、政党、宗教団体、ボランティア団体、業界団体

文化:歌舞伎、着物、邦楽、落語、茶道、工芸品、祭り、相撲、伝統行事

 

それぞれ固有の風土もありますが
共通している風土があることも
イメージしていただけると思います。

 

ボク
風土は、どうして風と土って書くのかな。
パール
さっそく、お祭りを例に考えてみましょう。

お祭りを例に風土を考える

全国各地のお祭りにも、
それぞれの「風土」があります。

 

誰が、その風土を、醸成しているのでしょうか。

 

「土」は、土台


代々、受け継がれてきた環境。

その土地の人。
先祖代々、住んでいる人がつくってきた。

 

「風」は、変数


外の動きから生じる環境。

よそからやってきた人。

定住するかもしれないし、またどこかへ移り住んでいくかもしれない人。

お祭りを観にきただけかもしれないし、たまたま立ち寄っただけかもしれない人。

 

風土は、この両者がつくりだしています。
ボク
どうして歴史や伝統のあるものが消えてしまうのかな
パール
詳しくみていきましょう。

 

土と風が織りなす「風土」

風土を考える時
「土」と「風」の関係は
次のように表すことができるでしょう。

 

「土」があるから降り積もる


「土(その土地の人)」があるから
歴史や伝統が残る、継承できる。

でも「土」だけでは
何も生じない、
息苦しくて、腐ってしまう。

 

「風」は「土」を吹き飛ばす


「風(よその人)」が吹くと、
「土(その土地の人)」が揺らぐ。

砂ぼこりが立つ。

飛ばされて消える「土」もある。

でも適度に風が吹くことで
「土」は、動き、磨かれる。


昔からそこにあったかのように
見える土は

実は入れ替わり変化している。

 

ボク
次は、歴史や伝統のあるものが、消えてしまう二つの原因を説明するよ。

歴史や伝統が消える原因①【土が重すぎる】

「歴史や伝統のあるもの」が
消えてしまう原因は、

 

「土」が重すぎて、「風」を受け入れなかったから。

 

これが多いと言えるでしょう。

もともと、
歴史や伝統を誇っていたものも

いつのまにか、
一部の関係者で凝り固まって、

変わろうとしないし、
変えようとしない。

 

そして後継者も関係者もいなくなって
消えていきます。

 

「土」だけが残り、
それもやがて衰退していく。

この状態を「風化」と呼ぶのは
皮肉なものです。

 

ボク
次は、壊滅的に消えてしまうケースだよ。

歴史や伝統が消える原因②【強風が吹く】

歴史や伝統のあるものが
壊滅的に消えてしまう場合があります。

 

強い「風」が吹いて、「土」が吹き飛ばされてしまう。

これも多いのです。

 

盤石なものほど
破壊は一気に展開します。

 

ただ、強風は滅多に吹きません。

 

いえ、滅多に吹かないだけに
吹くときは
壊滅的な強風被害となるのです。

 

風を拒み続けて、土が強固になればなるほど、その結果、強風という外圧が生じ、一気に消されてしまう。

 

組織はピラミッド型とよく言われますね。

上を、下が、支える形になっています。

 

ボク
最近は、上が大きいピラミッドが多い気がする。
パール
だから一気に倒れるんです。

 

ピラミッド型組織の壊れ方


今まで通りのやり方で

ピラミッドの上にいる
一部のトップが


ピラミッドを支える
下にいる関係者を
囲い込み
身動き取れないように抑え込み

そこに強風が吹いて
あっという間に倒れるのです。

歴史と伝統が消える事例

独裁政権で倒れる国が典型例です。

民衆を抑え込み
民衆の富を奪い

 

一部のトップだけが生き延びようとする。

皆さまも思い当たる事でしょう。

 

ボク
トップだけが肥え太っている様子もみかけるね。

 

国内でも、
企業の倒産や買収などで、
同様のことが起きていますね。

政治の世界も、
派閥の意義が問われ
いよいよ本格化するのを感じます。

 

宗教各種団体
集金システムだけが確立され、
新たな信者や関係者が増えないとすれば

今いる人に対して
抑え込み、囲い込みなどの
風土があるでしょう。

 

本部、本社といわれる組織も
衰退していくときは

顧客を増やす努力を怠り
下を抑え込み、囲い込んでいます。

 

トップの維持存続が、その組織や文化を維持する目的になっていないか。

下で支える声にすら耳を傾けないピラミッド型組織は、外からの「風」など受け入れない。

 

伝統文化や工芸の世界
似たような構造になっている
恐れは高いでしょう。

 

あちらにもこちらにも、

吹く風は、
見えないところで
日増しに強くなっているといえそうです。

 

風が通る、風通しの良いものは、しなやか。
ボク
希望はあるのかな
パール
もちろん! さっそくご紹介しましょう。

志ある関係者の危機感

厳しい言葉を連ねましたが

実は、志ある人が、
今、決死の覚悟で頑張っているのも
この「歴史や伝統ある」世界の真実でしょう。

 

その気概を端的に表した言葉を
ご紹介します。

 

私は伝統の継承者である。
ただし、型ではなく
心の継承を第一とする者だ。
二代目 市川 猿翁

引用元:wikipedia
文化功労者顕彰に際して公表された肖像写真

 

「歴史や伝統」を未来に引き継ぐためには
この視点ほど大切なものはないはずです。

 

歴史や伝統は、型ではなく「精神」を継承する。

 

歴史や伝統の「中の人」ほど、
「中の人」への厳しい批判があるものです。

近親憎悪となるケースは
しばしば耳にするところです。

 

中の人同士で
「中」にだけ目が行きがちなので、

そしてある日、気が付きます。

 

支えてくれているはずの、足もとが弱り細っている。

 

解決するために必要なノウハウは
世界にいくらでもあるのに
外に学ぼうとせず

「中」を締め付けてきたから
ツケが回ってくるのです。

 

生き残りに大切なことは、様々な価値観を受け入れて、変われるかどうか。

 

変わろうとする力を
受け入れるかどうか、

風が土を舞い上げ
砂ぼこりが立つことを
よしとするかどうか。

 

自分が、古い土として
吹き飛ばされることを覚悟できるか。

これが分かれ目になるでしょう。

 

風土を変えるためのヒントは続きをどうぞ
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