残念なことですが、
歴史や伝統のあるものの多くが
衰退の危機にあるようです。
そしてそこには
共通する風土が見えてきます。
「歴史や伝統のあるもの」例
組織:企業、政党、宗教団体、ボランティア団体、業界団体
文化:歌舞伎、着物、邦楽、落語、茶道、工芸品、祭り、相撲・伝統行事
これを考えながら、
そもそも「風土」とは何かについて、
わかりやすいたとえで
ご説明したいと思います。
記事内容
- 風土とは何か
- 衰退する組織や文化の共通点
- 衰退させないためのヒント
- 筆者からのご挨拶(クリックして下さい)
- こんにちは「パール」です。
「相談相手」になる事が多い人生でした。見聞きしてきた苦労話や私自身の経験談などを踏まえて、幸せのヒントを、スピリチュアルなテイストを添えて書いています。どうぞ末永くお付き合いください。
目次はクリックしてご覧下さい。
【風土とは】使用例:故郷の風土・企業風土・職場風土
人と人が集まるところには、
必ずその集団独特のムードが生じます。
⇩をご覧いただき、
それぞれの関係者が
集まった様子を想像してみてください。
「歴史や伝統のあるもの」例
組織:企業、政党、宗教団体、ボランティア団体、業界団体
文化:歌舞伎、着物、邦楽、落語、茶道、工芸品、祭り、相撲、伝統行事
それぞれ固有の風土もありますが
共通している風土があることも
イメージしていただけると思います。
お祭りを例に風土を考える
全国各地のお祭りにも、
それぞれの「風土」があります。
「土」は、土台
代々、受け継がれてきた環境。
その土地の人。
先祖代々、住んでいる人がつくってきた。
「風」は、変数
外の動きから生じる環境。
よそからやってきた人。
定住するかもしれないし、またどこかへ移り住んでいくかもしれない人。
お祭りを観にきただけかもしれないし、たまたま立ち寄っただけかもしれない人。
土と風が織りなす「風土」
風土を考える時
「土」と「風」の関係は
次のように表すことができるでしょう。
「土」があるから降り積もる
「土(その土地の人)」があるから
歴史や伝統が残る、継承できる。
でも「土」だけでは
何も生じない、
息苦しくて、腐ってしまう。
「風」は「土」を吹き飛ばす
「風(よその人)」が吹くと、
「土(その土地の人)」が揺らぐ。
砂ぼこりが立つ。
飛ばされて消える「土」もある。
でも適度に風が吹くことで
「土」は、動き、磨かれる。
昔からそこにあったかのように
見える土は
実は入れ替わり変化している。
歴史や伝統が消える原因①【土が重すぎる】
「歴史や伝統のあるもの」が
消えてしまう原因は、
これが多いと言えるでしょう。
もともと、
歴史や伝統を誇っていたものも
いつのまにか、
一部の関係者で凝り固まって、
変わろうとしないし、
変えようとしない。
そして後継者も関係者もいなくなって
消えていきます。
「土」だけが残り、
それもやがて衰退していく。
この状態を「風化」と呼ぶのは
皮肉なものです。
歴史や伝統が消える原因②【強風が吹く】
歴史や伝統のあるものが
壊滅的に消えてしまう場合があります。
これも多いのです。
盤石なものほど
破壊は一気に展開します。
ただ、強風は滅多に吹きません。
いえ、滅多に吹かないだけに
吹くときは
壊滅的な強風被害となるのです。
組織はピラミッド型とよく言われますね。
上を、下が、支える形になっています。
ピラミッド型組織の壊れ方
今まで通りのやり方で
ピラミッドの上にいる
一部のトップが
ピラミッドを支える
下にいる関係者を囲い込み
身動き取れないように抑え込み
そこに強風が吹いて
あっという間に倒れるのです。
歴史と伝統が消える事例
独裁政権で倒れる国が典型例です。
民衆を抑え込み
民衆の富を奪い
皆さまも思い当たる事でしょう。
国内でも、
企業の倒産や買収などで、
同様のことが起きていますね。
政治の世界も、
派閥の意義が問われ
いよいよ本格化するのを感じます。
宗教も各種団体も
集金システムだけが確立され、
新たな信者や関係者が増えないとすれば
今いる人に対して
抑え込み、囲い込みなどの
風土があるでしょう。
本部、本社といわれる組織も
衰退していくときは
顧客を増やす努力を怠り
下を抑え込み、囲い込んでいます。
下で支える声にすら耳を傾けないピラミッド型組織は、外からの「風」など受け入れない。
伝統文化や工芸の世界も
似たような構造になっている
恐れは高いでしょう。
あちらにもこちらにも、
吹く風は、
見えないところで
日増しに強くなっているといえそうです。
志ある関係者の危機感
厳しい言葉を連ねましたが
実は、志ある人が、
今、決死の覚悟で頑張っているのも
この「歴史や伝統ある」世界の真実でしょう。
その気概を端的に表した言葉を
ご紹介します。
ただし、型ではなく
心の継承を第一とする者だ。二代目 市川 猿翁
引用元:wikipedia
文化功労者顕彰に際して公表された肖像写真
「歴史や伝統」を未来に引き継ぐためには
この視点ほど大切なものはないはずです。
歴史や伝統の「中の人」ほど、
「中の人」への厳しい批判があるものです。
近親憎悪となるケースは
しばしば耳にするところです。
中の人同士で
「中」にだけ目が行きがちなので、
そしてある日、気が付きます。
解決するために必要なノウハウは
世界にいくらでもあるのに
外に学ぼうとせず
「中」を締め付けてきたから
ツケが回ってくるのです。
変わろうとする力を
受け入れるかどうか、
風が土を舞い上げ
砂ぼこりが立つことを
よしとするかどうか。
自分が、古い土として
吹き飛ばされることを覚悟できるか。
これが分かれ目になるでしょう。
衰退の危機にある組織や文化。 「歴史や伝統のあるもの」例文化:歌舞伎、着物、邦楽、落語、茶道、工芸品、祭り、相撲、伝統行事組織:企業、政党、宗教団体、ボランティア団体、業界団体[…]
いろいろな取り組みが始まっています。
一度は観ておきたい歌舞伎。この記事では、新春浅草歌舞伎2024年の様子を例に初めての歌舞伎を楽しむために戸惑いやすいことをまとめてみました。 引用元:歌舞伎公式総合サイト:歌舞伎美人(か[…]