誰もが、一度は、霊感について考えたことがあるのではないでしょうか。霊感がある人の話を聞くと、不思議な体験や神秘的なエピソードに興味をそそられることが多いでしょう。
しかし、本当に霊感は必要なのでしょうか。
この記事では、霊感がないほうが良いかもしれない理由と、この世とあの世の関係について解説します。
記事内容
- 霊感がないとはどういうことか
- 誰にでも「勘」や「加護」が働いている
- 霊感が全員に与えられていない理由
- むしろ霊感がないほうが良い理由
- 霊感が無いのは体質もある
これらのポイントを通じて、霊感に対する誤解を解き、冷静な視点で霊的な世界を捉えるためのヒントをお伝えします。ぜひ最後までお読みいただき、霊感に対する新しい見方を得てください。
霊感がないとはどういうことか
いわゆる霊感とは
霊感と聞いて思い浮かぶのは、この世ではないものを感じ取る能力ではないでしょうか。
例えば、誰もいないはずの場所で人の気配を感じる、特定の場所に行くと不思議な感覚を覚える、そんなことが含まれます。他にも、予知夢を見たり、特定の事象を予感したりすることも霊感の一つと考えられるでしょう。
しかし、これらの現象が本当に霊によるものかどうかは、科学的には証明されていません。
何よりも、見えない世界の情報は玉石混交です。むやみに面白がったりありがたがったりすることには、リスクが伴います。
誰にでも勘や加護は働いている
日常生活の中で、「なんとなく嫌な予感がする」と感じたり、「あの人、今どうしているかな」と思ったらばったり出会う、振り向いたら自分をじっと見ている人がいた、など、そんな経験はありませんか?
これらは、いわば「勘」や「第六感」と言えるものです。これも広い意味で「霊感」でしょう。誰しもが持っている自然な感覚であり、必ずしも特別な能力を持つ人だけが感じるものではありません。
実際、多くの人が無意識のうちに見えない存在の加護など様々な影響を受けているのです。そうした存在は、私たちを守り、導いてくれる役割を果たしているのでしょう。ただし、そうした働きかけを意識せずに過ごしていると、次第に鈍感になってしまうこともあります。
ただ何よりも大切なことは、そもそも意味があって、この世では、霊感が、十分に働かないようになっていると考えられる点です。
なぜ霊感が与えられていないのか
霊感が誰にでも平等に与えられていない理由は、それが必ずしも重要なものではないからです。
もし全員が霊感を持って、この世に生まれてくるほうが良いのだとしたら、なぜわざわざこの世で生きる必要があるのでしょうか。もし私たち全員に、霊感が大切なのであれば、あの世と言われる、霊界にいれば、それで済むのではないでしょうか。
私たちの本質は、魂であって、本来、霊的な存在ではあるでしょう。ただ、そんな私たちが、あえて霊感を十分に持つことなく、この世で肉体に宿り、この物質世界で、様々な制約が与えられて生きていくのは、魂の修行をしているからでしょう。この世は、霊的な世界とは一線を画した存在です。
霊的なこととは、「一定の距離を置いて生きる」ことを是として、この世が成り立っている、この現実はきちんと受け止めておきたいものです。
「霊感なし」で生まれてくる理由
なぜ「霊感なし」で、この世にわざわざ生まれてきたのでしょう。
私たちにとって大切なことは、霊的な世界とはいったん距離を置いて、自力で考え、自分で行動し、自分の人生をつくっていくことでしょう。
霊的な力を大切にすることは否定しませんが、頼りすぎたり、恐れすぎたりする必要は無いのです。
自分自身の力で問題を乗り越え、成長していくプロセスこそが、私たちの人生の重要なテーマなのです。
霊感があるかどうかより、自分の力で自分の人生の課題にしっかりと取り組んでいるかどうかが、この世を生きるうえで一番大切なことなのです。
霊感がないほうが良いかもしれない理由
修行の場であるこの世の次元
霊の世界には高低があり、高い次元になるほど神仏の世界に近づきます。
一方で、霊的に低い次元とは、悪霊や悪魔の世界です。
この世は、どちらかというと低次元に位置し、魂を磨くための試練の場となっています。そのため、あえて苦労しながら魂を磨くようにできているのです。
霊格の高い霊はむやみに働きかけてこない
霊格の高い霊魂、つまり神仏のような存在は、私たちにむやみに働きかけてくることはありません。
彼らは、私たちが自主的に行動し、成長することを尊重しているからです。そのため、多くの人は、日常生活でその存在を強く感じることは少ないかもしれません。
しかし、それは、霊格の高い存在は、私たちの主体性を重んじている証拠と考えたほうがよいでしょう。
この世に働きかけてくる霊の傾向
逆に、この世に近づいて働きかけてくる霊は、霊格が低いことが多いことは、是非知っておいた方がよいのです。
悪霊や悪魔の世界は、この世に影響を及ぼしやすく、むしろ私たちを惑わす存在として働いていることが少なくありません。
実は、霊感があると言われる人が感じるものには、こうした低次元の霊の働きかけである場合が少なくないのです。
霊感が強い人の中には危ない人もいる
つまり、霊感がある人の中には、意外にも危ない世界に繋がっている人がいるということは十分に警戒したほうがよいでしょう。
霊的な力を誇示する人や、面白がって霊と関わろうとする人は、低次元の霊に引き寄せられやすい傾向があります。
神仏のような高次元の存在は、その力をむやみにひけらかすことはしません。ですので、この世を生きる人に働きかける時も実に奥ゆかしく、また、人に対して支配的になることもありません。
つまり、霊感を誇示するような人には基本的には注意したほうがよいのです。
霊感がないのは体質もある
霊感が強い人の二つの種類
あらためて、霊感が強いと言われる人について整理しておきます。大きく分けて二つのタイプが存在します。
一つは霊格の高い人で、もう一つは霊格の低い側の影響を受けている人です。前者は愛に満ち溢れ、後者はどちらかといえば面白がらせてくれたり、怖がらせて来るのが得意です。
霊格が高い人の霊感の現れ方
霊格の高い人の、霊感の現れ方は、奥ゆかしい場合が多いので、「あの人は霊感が強い!」という評判が立つことは少ないかもしれません。
はっきりとした「善なる霊感」で人を導く人もいらっしゃいますが、多くは「奥ゆかしい霊感」で、様々な立場、たとえば政治家や経営者、科学者、芸術家など、それぞれの立場で活躍されています。
「奥ゆかしい霊感」の場合は、その霊感を「インスピレーション」と称して、自身の活動に活かしていらっしゃる事でしょう。ですからその人の業績は伝わってきても、霊感そのものが評判になっていることは少ないといえるのです。
霊格が低い側の影響を受けている霊感
したがって、どちらからといえば、霊格の低い側の影響を受けている霊感を発揮している人の方が、目立っているのが現実です。
その人に高い人間性を感じないとすれば、こちらのケースと思って間違いありません。ですから、決して深い入りしないように気を付けてください。
さらに、この二つの分け方とは別に、霊感体質という特性を持つ人もいますので、次にご説明します。
霊感体質とは
霊感体質とは、霊的なことに敏感な人のことを指します。この体質は、霊格の高い人にも、霊格の低い側の影響を受けている人にも、見うけられます。
例えば、音感の優れた人の中にも、人格が備わった人とそうではない人がいるのと同じように、霊感体質も一つの特性に過ぎません。霊感体質があるからといって、必ずしもその人の魂のレベルが高いわけではないのです。
つまり霊感体質と言われる人の中には、人格を磨く中で、霊的にも研ぎ澄まされていった人もいれば、そうではなく、単にその能力が発達している人もいるということです。
霊感を「上げる」「求める」のは危険
これまで見てきた通り、霊感がある場合、低次元の存在の影響を受けている恐れは少なくないことは、是非押さえておきたいポイントです。低次元の悪霊や悪魔のような存在のほうが、高次元の神仏よりも、安易に私たちに働きかけてくるからです。
つまり「霊感が欲しいなあ」などと思っていると、向こうからすかさず近づいてきてくれるのは、低次元の存在だという事です。
「そうか、そうか、そんなに欲しいか」と、「欲しがる=欲」を足掛かりとして、この世の人を支配しようとしてくるのです。
では、なぜ低次元の霊存在のほうが、この世の人にすぐに働きかけようとしてくるのか、その点もご説明しておきましょう。
一言でいえば、低次元の世界は、幸せな世界ではないからです。その世界から見れば、この世は天国なので、この世の住人に近づいて、とりつけそうな相手がいたら、すかさずやってきてとりついて、楽になろうとする。これがいわゆる憑依です。
ですから、低次元の霊から見れば、苦しい世界にいるよりも、人間にとりついて、この世にいるほうが楽なのです。
こういう理屈を知ると、霊感を面白がって「欲しがる」のは大変危険なことだとご理解いただけることと思います。
つまり霊感を「上げる」ことや「求める」ことはいたずらに試みてはいけない、このことはしっかり肝に銘じておきたいものです。
霊感は、人間性を磨いていく中で、結果的に高次元の導きを得て磨かれていった、そうなることが正しいのです。あくまで結果的なものとして考えたほうが良いのです。
「欲しい、欲しい」と、望んで与えられる霊感は、「欲」が引き寄せたものであることが圧倒的に多いので、危険性が極めて高いことは、是非、知っておいてください。
霊は恐れずあがめず冷静に
もちろん、霊をむやみに恐れる必要はありません。また霊感がある人を、むやみにあがめる必要もないのです。
冷静な心で霊的な存在を捉え、日常生活においても過度に依存せず、自分自身の力を信じて生きることが何よりも大切です。
もし自分に霊感がないとしても、それはむしろポジティブに考え、自己成長の糧にすることが重要です。霊感がなくても、日々の生活において感じる「勘」や「加護」に目を向け、感謝の気持ちを持って過ごすことを、心がけたいものです。
霊感はないほうが良いかもしれない理由【まとめ】
- 霊感とは、この世ではないものを感じ取る能力
- 霊感は科学的に証明されていない
- 見えない世界の情報は玉石混交である
- 誰にでも「勘」や「第六感」が働いている
- 霊感が全員に与えられていない理由は重要性が低いため
- 霊的な世界とは距離を置くことが重要
- 自分の力で問題を乗り越えることが大切
- 霊の世界には高低があり、この世は低次元に位置する
- 霊格の高い霊魂はむやみに働きかけない
- 霊感を誇示する人には注意が必要
私たちは、自分自身の力で人生を切り開いていくことが重要です。
霊的な存在に頼りすぎず、自分の直感や判断を信じて行動することで、本当の成長と幸せを手に入れることができるでしょう。
霊感がないからこそ、見えない存在からの加護や導きを「無意識」のうちに受け入れることができるのです。日常の中で感じる「勘」や「加護」に感謝し、感覚を研ぎ澄ませることが、自分自身を高める第一歩です。
冷静な心で霊的な存在を捉え、自分自身の力を信じて、日々の生活を豊かに過ごしましょう。霊感がないことは、魂の修行の一環であり、それによって私たちはより強く、より賢く成長することができるのです。
自分の人生を、自分の力でしっかりと築き上げていくことが、何よりも大切なことなのです。
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