ご自分の子供の頃を思い出してみてください。おじいちゃんやおばあちゃん、親戚との関係で
「信じられない」
「意味わからない」
「ありえない」
「理不尽だ」
ということ、いっぱいありませんでしたか。
親やきょうだいとの間なら、「イヤだ」と言えば済むことも、おじいちゃんやおばあちゃん、親戚に対しては、反応できなかったのではないでしょうか。
ただじっと我慢した、やり過ごしたという人のほうが多いのではないかと思います。でもその経験が、生きていく上で、意外と力になっているのです。
理解し合えない関係があることを許容する
こういってはなんですが、世の中は、理解し合えない関係はあるのです。むしろそれがほとんどかもしれません。このことをちゃんと実感して成長することは、必ずプラスに働きます。
一言でいえば「柳に風」の強さを得ることができるのです。柳は風で揺れることはあっても、バキッと折れたり、ブチっと切れてしまうことはありません。
どの人間関係も同じです。いろいろな風は勝手に吹きます。いくらそよ風をのぞんでも、相手は勝手に吹き荒れることもあるわけです。そして風が吹く以上、こちらは揺れますし乱されます。
でも、そこで、折れない、切れない!
この強さは、風を受けたことがないと絶対身につかないものです。もちろん時にはバキッと折れたり、ピシーっと切れることもあるでしょう。でも、そこで止まらないでいれば、必ずしなやかさと強さを身につけていくことができるのです。
いつのまにか、いちいち折れない、切れない自分になっていく。
そして、しなやかに風に揺られて身をかわすようになっていきます。
これが他者を許容できる自分、他者と共存できる自分になっていく道なのではないでしょうか。
他者を許容するキャパが広がると幸せになる
分かり合える、分かち合えることはとても素敵なことですが、最初からそういう人だけを求めると。人生という大舞台が、ちっちゃな世界に閉じこもったままになってしまいそう。
「信じられない」
「意味わからない」
「ありえない」
「理不尽だ」
という様々な人間関係を、繰り返し経験することは、他者を許容するキャパと、共存する土台を広げることに直結しているのです。
広がるとどうなるか? 広がると幸せのストライクゾーンも広がります。つまり幸せをたくさん受け入れる態勢が整うことになるのです。
義家族とは、何をどうすればいいのか
義父母、義きょうだい、親戚とは、まずは型通りのお付き合いを習得することが大切です。
思い出せますか。子供の頃、制服を初めて着た日の「お仕着せ感」。でもそのうち慣れてましたよね。慣れたころには制服が不要になる大人へと成長していきました。
まずは、型通りに対応することは決して無駄にはなりません。
久しぶりに会うのなら、まずはにっこり挨拶し、「元気だった?」と聞かれれば「はい、お陰様で」などと応えます。お土産も用意すると喜ばれるでしょう。
「私も手伝いましょうか」と言って「あらじゃあお茶出してくれる?」と言われればそうすればよいし、「休んでていいのよ」と言われればそのように過ごせばよいのです。
もし「休んでいいと言ったら本当に座ってる」と不満ビームが飛んでくるようなら「そろそろお手伝いさせてください」と言えばよいでしょう。「休んでていいって言ったから休んでたのに」などと、不満ビームを不満ビームで返すとこじれますよ。
【まとめ】他者を許容できない社会の息苦しさ
家族を大切にするというのは、幸せな人生を築くための土台をつくるということです。
仮に義父母、義きょうだい、親戚とうまくいってなくても「家族を大切にしようとしている」努力こそが、十分、幸せの土台をつくります。
他者を許容できない社会の息苦しさがわかる大人ですもの。我が家のことくらい自分の努力で軽やかに、そうありたいものです。
他者を許容するキャパを広げる、
共存する土台を広げる。
すると、幸せのストライクゾーンが広がって
幸せをたくさん受け入れる態勢が整います。
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