今回のご質問はこちらです。
私たち夫婦、気づいたらただの同居人みたい。むしろ夫にはイライラすることばかりです。
ちょっと離婚も考えます…ときめきなんてとっくに無いです。
結婚生活では、夫婦関係の変化に戸惑うことがあります。
かつてはお互いにとって特別な存在だったのに、今では、ただの同居人…。
でも、そんな状況の中でこそ、少し立ち止まって考えてみませんか?
「愛は本当に消えたのか?」
この記事では、スピリチュアル&心理学の観点から、「ただの同居人」状態をどう乗り越えられるのかを考えていきます。

夫婦がただの同居人になる理由とは?
愛は勝手に消えるものではない
「もう夫への愛なんて無い…」
そんなふうに感じることは、あるかもしれません。
でも、それって本当に「愛が消えた」のでしょうか?
たとえば、大好きだった映画や本が、ある日突然どうでもよくなることってありませんか?
まさにこれが「気持ちが離れる」ってことでしょう。
でも、作品自体が変わったわけではないですよね。
逆に、しばらくしてから読み返すと「こんなに素敵な話だったんだ…!」と新たな発見があることも。
夫婦の関係も、それと同じ。
愛がなくなったのではなく、見えなくなっているだけかもしれません。
ときめきと愛は違うもの
「ときめかない=愛がない」
そう思い込んでしまうと、昔の恋愛感情と比べて今の関係が物足りなく感じてしまいそう。
でも、ときめきは時間とともに形を変えるもの。
最初のドキドキがなくなったからといって、それは「愛の終わり」ではないはずです。
むしろ、長い時間を共にすることで生まれる深い愛情のほうが、はるかに大きな幸せをもたらしてくれることでしょう。
それを手に入れるには、ここからが本番といえそうです。
スピリチュアル的に見る「恋愛」と「本当の愛」
スピリチュアルな視点では、恋愛は「本当の愛を学ぶための練習」と言われています。
確かに恋は、まるで魔法のように訪れるものかもしれません。
でも、それは愛を知るためのきっかけに過ぎないとしたら?
もし今、夫との関係に不満を感じるなら、「昔のときめきを取り戻そう」とするよりも、「新しい愛の形を見つける」ことを意識してみませんか?
同居人でしかない夫婦関係を続ける意味はあるのか?
「このまま一緒にいて、何の意味があるんだろう?」
そんなふうに思うとき、それは夫婦関係そのものの問題ではなく、「自分の心が迷っている」ことは多いのです。
例えば、
「環境を変えたら幸せになれる気がする」
と思って引っ越したり転職したりしても、新しい場所でまた同じ悩みにぶつかることはありませんか?
それは、「環境」ではなく「心のあり方」が変わらなければ、同じ問題が繰り返されるから。
だからこそ、まず大切なのは 「夫婦の問題をどうするか?」よりも「自分の心を整えること」。
今の自分は何を求めているのか?
どうすれば満たされるのか?
まずは自分自身と向き合うことが、夫婦関係を見つめ直す第一歩になりますね。
同居人でしかない夫婦関係を改善する方法
「愛される」より「愛する」ことを選ぶ
夫婦関係がうまくいかないとき、
「どうしてもっと愛してくれないの?」
そう思うことは、あるでしょう。
でも、本来愛は「もらう」ものではなく、「与える」もの。
「もっと愛されたい」と思うよりも、
「私はどう愛する?」 と考えてみると、不思議と心が軽くなります。
もちろん、「どうしても愛せない…」という時期があっても大丈夫。
無理に尽くす必要はありません。
ただ、「自分がどう在りたいか」 を考えることは、心を穏やかにする近道です。
心が変わると、考え方や受け止め方も変わり、夫婦関係も少しずつ変わっていくのです。
スピリチュアルな視点で見る、愛を取り戻す方法
1. まずは自分を愛することから
自分が満たされていないと、人を愛するのは難しいもの。
だからこそ、まずは「自分を大切にする習慣」を意識しましょう。
自分の心が満たされると、自然と相手への見方も変わってきます。
2. 相手を変えようとしない
ただ、「自分を愛するなんて、そんな余裕はありません」と反発を感じる人もいるでしょう。
そもそも自分が結婚生活に幻滅したのは、夫の人間性や経済力、義実家との関係などが原因だと感じている場合です。
客観的にみても、本人ではなく、夫や、あるいは夫の家族などの負担が大きいケースは確かにあります。
ただ本当に幸せになりたいなら、誰かの問題としてとらえるのではなく、「自分が変われば変わることがあるはずだ」と考えることが大切なんです。
「夫が変わってくれたら…」と思っていると、期待通りにならずイライラが増えてしまいます。
まずは、「自分にできること」 に意識を向けてみませんか?
「なんでしてくれないの?」ではなく、「私はどうしたい?」 と考えてみるのがおすすめです。
3. 「ありがとう」を意識する
どんな小さなことでもいいので、夫に「ありがとう」を伝えてみましょう。
「言うことなんてない!」と思うかもしれませんが、たとえば…
どんな些細なことでもOK。
言葉にすると、自分の気持ちも少しずつ変わっていきます。
夫は、あなたの努力にすぐに反応してくれることは少ないでしょう。
むしろ「へー、珍しいこともあるもんだね」と嫌味の一つも言われるかもしれません。
でも、それでいいじゃないですか。
変わっていくのはここからです。
種を蒔いて、水をやって、日に当てて、それから花が咲くのです。
タイムラグが生じている間は、目をつぶることが最大の秘訣です。
改善するための日常習慣
これを続けるだけで、少しずつ夫婦関係にも変化が生まれます。
ポイントは、「相手ではなく自分の在り方に目を向ける」 ということ。
焦らず、まずはできることから始めてみませんか?
夫婦がただの同居人から抜け出すために
夫婦関係が冷めたように感じても、それは「終わり」ではなく 「転換期」。
どんな関係も、長く続けば形を変えていくものです。
そこで「もう無理」と諦めるのか、
それとも 「新しい愛の形を見つける」のか。
その選択は、自分の心次第です。
念のため、私は「離婚反対派」ではないんです。
ただ、安易な離婚には反対です。
離婚後に後悔する人は多いのです。
離婚直後は、せいせいした気分になる人は多いですが、やがてそれからの生活が想像していた以上に厳しいことに気が付くというパターンも。
離婚を決意するのは、それからでも遅くないでしょう。
愛は「決意」できる
今回お伝えしたことを実践したからと言って、すぐに劇的な変化はないかもしれません。
でも、小さなことでいいので「自分が相手を愛すること」を心がけることで、確実に変わり始めるます。
大切なのは、「愛される」より「愛する」ことを選び取ることです。
そうして、今の環境の中から「愛」を生み出し少しずつ積み上げていくこと。
特に、言葉や態度で表現することを大切にするとよいでしょう。
これを心がけると、新しい夫婦の愛情をきっと育んでいけます。
結びに:セネカの教え「愛されたいなら愛しなさい」
古代ローマの哲学者セネカはこう言っています。
「愛されたいなら、愛しなさい。」
愛は、ある日勝手に湧き上がるものではなく、「自分で生み出し、育てるもの」なのかもしれません。
愛されることを待つのではなく、自ら愛を表現することで、今ある関係をより豊かに育てていくことができます。
小さな行動が、未来を変える第一歩。
あなたの心が、穏やかで満たされる日が訪れますように。
セネカについて
セネカは、ストア派の哲学者として知られ、人生の目的は「内面の平穏と道徳的な生き方」にあると説きました。
彼の考え方では、「愛は、与えることで生まれるもの」。
つまり、ただ待つのではなく、自らの行動によって関係を築くことが大切なのです。
\関連記事はこちらです/
結婚生活が破綻していると感じていながら何も行動できないでいる方にこれからの人生に幸福を招くためのヒントを7つご紹介します。こんな方に 離婚しようかどうか悩んでいる 離婚で後悔したくない[…]
同棲生活は、大好きなパートナーと一緒に過ごせる幸せな時間だったはず。ところがいつの間にか「同棲に疲れた」と感じるようになってしまう方は少なくありません。毎日、喧嘩ばかりでイライラが募ったり、一人の時間がほしいのに言い出せなかったり、[…]
運命の人とはどういうものなのか、その仕組みや出会いについてご紹介します。これから恋愛や結婚を望む方にはもちろん既にパートナーがいる方にもこれからの人生をもっと幸せにするためのヒントとして、リアルなことだけ[…]