人を見下す人の心理とは、どのようなものなのでしょうか。
職場で、仕事ができる人から受ける圧。
友人のさりげない見せびらかしなど。
「自分のほうが上だ」と示そうとしてくる人は、決して少なくないでしょう。
ほかにも、収入や肩書、育ちや家柄、学歴、人脈、容姿など、見下すためのきっかけはいくらでもあるものです。
実際、人材育成の現場や相談の中でも、
「威圧感のある人が怖い」
「値踏みするように見てくる人が苦手だ」
という声は少なくありませんでした。
そんな場面に出会うと、腹立たしさを感じたり、どっと疲れてしまうこともありますよね。
ただ、人を見下す行動には、共通した心理があります。
単なる性格というより、自分を守ろうとする心の働きやコンプレックスが関係していることも多いのです。
人を見下す人の心理とは何か。なぜ見下すのでしょうか。
この記事では、
・人を見下す人の心理
・なぜ人を見下すのか
・人を見下す人の特徴
・末路と対処法
を整理しながら、人間関係を楽にするヒントを考えてみたいと思います。
- 記事内容について(クリックで開きます)
- 本ブログ「シアワセの素」は、筆者・やまべちかこに寄せられてきた人生相談や人間関係の悩みをもとに、心の整え方や生き方のヒントをお届けしています。
筆者は、人材教育コンサルタントとしての現場経験や、女性ネットワーク組織の運営、ニュースキャスター、議員の妻としての見聞、家族介護やひとり親の経験など、複数の立場から人間心理と向き合ってきました。
心理学的な視点と実体験を基盤に、ときにはスピリチュアルな考察を交えながら、人生後半をどう生きるかという普遍的なテーマを、40代・50代以上の女性をひとつの軸に取り上げています。
掲載事例は、個人が特定されないよう再構成・編集を行っています。
人を見下す人とは
まず「人を見下す」とは、どのような状態なのでしょうか。
簡単に言えば、相手より自分のほうが上だと示そうとする態度です。
会話の中で、
こうした形で表れることがあります。
本人は悪気がないこともありますが、受け取る側は「見下されている」と感じてしまうことが少なくありません。
では、その背景にはどんな心理があるのでしょう。
人を見下す人の心理|なぜ人を見下すのか
人を見下す人の言動には、いくつか共通する心理があります。
単なる性格というより、自分の価値を保とうとする心の動きが関係していることが多いようです。
心理学では、人が自分の立ち位置を確かめるために他人と比べる心の働きを、社会的比較と呼びます。
この比較の中で、自分より下の相手を見つけると、人は少し安心します。
これは下方比較と呼ばれる心理です。
つまり、人を見下す言動の奥には、自分の不安を落ち着かせようとする心の動きがある場合も少なくありません。
では、その背景にある代表的な心理を見ていきましょう。
劣等感を埋めようとする心理
人を見下す人の背景には、劣等感が隠れていることは珍しくありません。
自分に自信が持てないとき、
「この人よりは自分のほうが上かもしれない」と感じると、人は少し安心するものです。
この心の動きは、実は誰の中にもありますよね。
ただ、それが強くなると、
といった言動になっていきます。
一見すると相手を見下しているようでも、実は本人の不安を落ち着かせようとしているだけ、ということもあるのです。
コンプレックスが強い心理
人を見下す人の中には、強いコンプレックスを抱えている人もいます。
自分の弱い部分に触れられたくないため、別の部分で優位に立とうとするのです。
たとえば、
など、自分が優位に立てるテーマを持ち出すことがあります。
相手を評価しているようで、実は自分の価値を守ろうとしている場合も少なくありません。
承認欲求が強い心理
人を見下す人には、承認欲求が強い傾向も見られます。
人は誰でも、周囲から認められたいという気持ちを持っています。
心理学ではこれを承認欲求と呼びます。
本来なら、努力や成果によって満たされるものですが、すぐに評価を得たいとき、人は別の方法を選ぶことがあります。
それが、相手を下げることで自分を上に見せる方法です。
強気に見える態度の奥に、
「認められたい」
という気持ちが隠れていることも少なくありません。
マウントを取る人の心理
最近は「人を見下す」という言葉の代わりに、
「マウントを取る」
という言い方をよく耳にするようになりました。
マウントとは、相手より自分が上だと示そうとする言動のことです。
会話の中で
といった言い方で、さりげなく自分の優位を示す人もいます。
一見すると自信があるようにも見えますが、心理学的には必ずしもそうとは限りません。
マウントを取る行動は、前述した下方比較の形で現れることが少なくありません。
つまり相手を打ち負かしたいというよりも、
「自分は大丈夫だ」
と確認したい気持ちが働いているのです。
そのため、マウントを取る人ほど、心のどこかで自信が揺らいでいる場合もあります。
本当に自分の価値に安心している人は、わざわざ自分の優位を示す必要がないからです。
人を見下す人の育ちや背景
人を見下す行動には、心理だけでなく、過去の経験が影響していることもあります。
成功体験が影響する
若い頃、
こうした経験があると、そのやり方が身についていきます。
心理学では、うまくいった行動が繰り返される現象を強化と呼びます。
つまり、見下す態度で優位に立てた経験があると、その行動が無意識に続いてしまうことがあるのです。
育ちや環境の影響
人を見下す人の中には、育った家庭環境や価値観の影響を受けている場合もあります。
たとえば、
こうした場合、人を比較する感覚が強くなることがあります。
すると、人間関係を上下で整理するクセがついてしまうこともあるのです。
人を見下す人の特徴|見下す人に共通する行動
では、実際にはどんな行動として表れるのでしょうか。
人を見下す人には、いくつか共通する特徴があります。
日常の人間関係の中でも、
「あれ?」
と感じる場面があるかもしれませんね。
人によって態度を変える
人を見下す人は、人によって態度を変えることが多いものです。
立場が上の人には丁寧に接し、自分より下だと感じる相手には上から話す。
人間関係を無意識に上下で見ているのかもしれません。
そうした場面に出会うと、どこか居心地の悪さを感じますね。
マウントを取る
自分が優位に立てる話題を出すのも特徴です。
ママ友やご近所などでは、
こうした話題で、さりげなく優位に立とうとする言動が出やすいようです
会話の中で、
「さりげなく比べられている」
と感じた経験がある方もいるのではないでしょうか。
過剰なアドバイスをする
頼まれていないのにアドバイスをしてくる人もいます。
「あなたのために言うけど」
「それじゃダメよ」
こうした言葉は一見親切に聞こえます。
けれど実は、自分の優位性を示したいだけの場合もあるのです。
人を見下す人の末路
人を見下す態度は、一時的には強く見えるかもしれません。
しかし長く続くと、周囲の人は少しずつ距離を置くようになります。
信頼関係は、上下関係ではなく尊重の上に成り立つものだからです。
気づいたときには、本音を言ってくれる人が周囲にいなくなっていた。
そんな結果になることも、決して珍しくないでしょう。
見下してくる人への対処法
では、見下してくる人にはどう向き合えばよいのでしょうか。
相手の土俵に入らない
まず大切なのは、相手の比較の土俵に入らないことです。
仕事、お金、容姿など、相手が決めた基準で競う必要はありません。
自分の価値は、その人の物差しで決まるものではないからです。
軽く受け流す
相手をさらりと認めるのも一つの方法です。
人は、自分が大切にしているものを認められると、気持ちがやわらぐことがあります。
たとえば
「最低、W大学くらい出てないとね。」
と言われたら
「W大はいい大学ですものね。」
と言っておけばいいのです。
深く反応せず、軽く流す。
それだけで関係が楽になることもあります。
距離を置く
それでも疲れてしまう場合は、距離を置くことも大切です。
人間関係は、すべての人と深く関わる必要はありません。
自分の心が穏やかでいられる距離を保つ。
それも大人の知恵の一つではないでしょうか。
むすび|人を見下す人に振り回されないために
人を見下す人に出会うと、腹立たしさや不快感を覚えるものです。
ただ、その言葉の奥には
が隠れていることもあります。
そうした背景が見えてくると、相手の言葉に振り回されすぎずに済むようになります。
人は、不安が強いときほど、それを外に向けてしまうことがあります。
ですから、こちらが無理に張り合う必要はありません。
自分の価値は、誰かと比べて決まるものではないのです。
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