「もうじきたべられるぼく」
という絵本が話題となっています。
こどもの牛が主人公です。
本の宣伝にこうありました。
号泣必至。
ぼくはお母さんと会えるのか―ー
この記事では
話題の絵本の紹介を軸に
食物連鎖と人間性について
とりあげています。
- 筆者からのご挨拶(クリックして下さい)
- こんにちは「パール」です。
「相談相手」になる事が多い人生でした。見聞きしてきた苦労話や私自身の経験談などを踏まえて、幸せのヒントを、スピリチュアルなテイストを添えて書いています。どうぞ末永くお付き合いください。
目次はクリックしてご覧下さい。
【本の紹介】もうじきたべられるぼく
あらすじの代わりに
絵本のカバーに書いてある言葉を
引用してご紹介しましょう。
「ぼくはうしだから
もうじきたべられる」運命を受け入れたぼくが
向かった先は……そして、
ぼくが下した決断はーー
引用元:もうじきたべられるぼく
レビューも
いくつかご紹介します。
とても厳しい批判もありました。
指摘されている点は次の通りです。
・残酷
・不愉快
・子どもには読ませたくない
大反響の本ですが
引用掲載が許可されていない
レビューが多いので
ほんの一部だけご紹介します。
おはようございます。日曜の朝から絵本の「もうじきたべられるぼく」を読んでオイオイ泣いてます。 pic.twitter.com/Yn00SK3DnJ
— 黒瀬 亘 (@krs_wtr) April 14, 2024
『もうじきたべられるぼく』
先日地元のコミュニティセンターにあった児童図書です
食肉用として屠殺される事が決まった若い牛が母牛に会いに行く物語です
その途中で色々な事を考え、最後に母牛を見つけた時にとった彼の行動は…
食育の本ですが私は生きる事の本質と感じました
生きる事=殺す事 pic.twitter.com/gWeSe4veQs— きだみのる|身体の使い方を考える治療家 (@kid_a1005) December 19, 2023
この絵本のテーマの一つは「食物連鎖」でしょう。
この難しいテーマを
ぎりぎり攻めていることは
レビューからも伝わってきます。
食物連鎖のカンタン解説
食物連鎖とは
自然の中で、生物たちがどのように食べ物(栄養)をとっているのか、その関係のこと。
図:食物連鎖のピラミッド
それを牛が食べる、
こうした食べ物のつながりを
「食物連鎖(しょくもつれんさ)」と言います。
ピラミッドの頂点は私たち人間です。
動物を食べるのはかわいそうなのか
犬をペットとして飼いますので
犬を食べる文化には抵抗があります。
なぜ牛なら食べていいのか。
容易ではないでしょう。
ただし現実はしっかりと
受け止めておくことは大切でしょう。
- 更に詳しく【食物連鎖】
- 植物は、光合成で、有機物をつくりだしています。有機物は命に欠かせないものですが、動物は、自分で有機物をつくれません。ですから植物や他の生き物を食べることで生きているのです。
私たち人間に備わっている事実
世界の一員としての私たち人間。
たとえば歯。
犬歯があって臼歯がありますが
肉を嚙みちぎったり
その肉や植物をすりつぶしたり
それがちゃんとできるように
なっています。
これは、偶然、備わったのでしょうか。
もしかしたら
こうしたことは、すべて
精緻な摂理が働いて
「与えていただいる」
「そのように整えていただいている」
と考えたほうが
合点がいきませんか。
つまり、人間は、
植物も動物も食べることを前提に
命が成り立つようになっていると
思うのです。
(「だから食べろ」という話ではありません)
食物連鎖の頂点は、なぜ人間なのか
食物連鎖の頂点、人間。
なぜ人間が
そのポジションにいるのでしょう。
人間が、
食物連鎖の頂点に置かれている、
そこに「内在する意図」を感じませんか。
人間が他の生き物の上に立つこと。
その責任。
それを自覚できるのも
人間だから。
そんな風に考えてしまいます。
人間性を発揮してこそ人間
人間が食物連鎖の頂点に立つ理由は、
他の生き物とは異なる特性、
「人間性」によるものでしょう。
知性と技術:人間性
人間は高度な知性を持ち、
技術を発展させる力があります。
この力によって、
食べ物を得る手段を工夫し、
自然界の食物連鎖を超えるほどの
食べ物を手に入れることができます。
社会性と協力:人間性
人間は社会的な生物であり、
他の生き物と比べて
はるかに複雑な社会をつくります。
そこでは協力し合い、
共同で食べ物を確保することができます。
倫理と道徳:人間性
人間には道徳的、倫理的に基づいて
行動することが可能です。
他の多くの生き物が、
自分が生きていくために生きている、
それが精いっぱいなのに対して
人間は、
環境や他の生物の生態系に配慮しながら
行動することができます。
文化と創造性:人間性
人間は文化を作り、
創造性を持っています。
料理や食事を楽しむ文化、
食材を得るための狩りや採取、
農業や畜産の発展など、
他の生き物にはない独自の文化を形成し、
進化させてきました。
これらの特性が組み合わさり、
人間が今も
食物連鎖の頂点に立っているのでしょう。
「いただきます」「ごちそうさま」は感謝
百獣の王、ライオンは
目の前に獲物がいても
空腹じゃないときは
見向きもしないと言われます。
(もちろん例外もありますが)
これが、「食」の
自然なあり方なのかもしれません。
食いしん坊の私の場合
空腹時以外でも
食欲に振り回されてはいますが
一つ心がけていることがあるんです。
「いただきます」
「ごちそうさま」
と、感謝の気持ちで食べることです。
皆さまもそうなのではないでしょうか。
いただく以上は、美味しくいただく。
無駄にしない。
粗末にしない。
私の場合、こうしたことが
「できてる」わけではないですが
「心がけている」だけで
感謝の気持ちは自然に伴ってくるようです。
ご紹介した絵本
「もうじきたべられるぼく」は、
いろいろ気づかせてくれる
ありがたい一冊でした。
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世界に内在する意図
改めて考えてみると
この世界が、偶然にできたとするのは
かなり無理があるとは思いませんか。
私たちが生きていくために
太陽が丁度よい加減で照らしてくれることも
空気があるのも、水があるのも
全部、偶然だなんてこと
確率的にありえるのでしょうか。
今では「偶然」を
疑っている科学者たちが増え
更なる仕組みを探ろうと
研究を重ねていることは
皆さまもご存知の通りです。
最期に、
Xでつぶやいたことを引用しますね。
偶然、宇宙が生まれて、偶然、人が誕生しただなんて確率的にありえないと思います。緻密な「設計図」があったとした方が合点がいきます。
設計者を神と呼びたくない人がいたとしても、世界に内在する意図はあまりに精緻。
引用元:筆者のX
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