「はっきり言う人は優しい」と言われることがありますが、なぜなのでしょう。
しかも「はっきり言う人はモテる」という評判まであります。
本記事では、はっきり言う男性や女性が、周囲からどのように見られているのかを取り上げました。また彼らは時として「うざい」と言われてもいますので、その理由も探ります。
「はっきり言う人」が持つ魅力と課題から、彼らの行動がどのように受け取られているのかをご紹介します。
記事内容
- はっきり言う人の心理と動機
- 特徴と行動パターン
- はっきり言う人はモテる傾向
- よりよいコミュニケーション
※ 本記事は、別のサイトで掲載していたものをリライトし再掲載しています。
はっきり言う人は優しいのか
物事をはっきり言う人の心理
意外かもしれませんが、物事をはっきり言う人は、優しさからそうしている場合があります。強気で自信に満ち溢れているからはっきり言うのだと思われがちですが、でも本当は、相手を信頼しているからこそ、少しでも誤解を避けたいという気持ちで、はっきり正確に伝えようとしている人は少なくありません。
持って生まれた性分とは別に、あえて努力して、自分の意見を正確に伝え、誤解が生じる余地を減らそうとしてきた結果、はっきり物事を言うようになったのでしょう。
もちろん、優しいとは言えない人もいますが、いずれにしても、はっきり言う人は、時間を節約し、効率的に問題を解決したいという合理的で理性的な考えをもっている傾向があると言えるでしょう。
明確なコミュニケーションを心掛け、周囲との関係をスムーズにすることが、結果的に相手のためにもなると思っているのです。
ただ、受け取る側によっては、「はっきり言う」コミュニケーションスタイルでは、強すぎると感じられることもあるため、自分にその傾向がある場合は、相手の反応には十分に注意したいところです。
特に、自分だけが一方的に話すことにならないよう心がけることが重要です。はっきり言う人は、相手からの反応がないと、伝わっていないのではないかと、更に言葉を重ねて「はっきり言う」ことがありますが、そんな時は、むしろ聴き手に回ったほうが良いのです。
特徴
はっきり言う人の特徴には、状況に対して即座に反応し、自分の考えをすぐに述べる能力があることが挙げられます。そして、自分の思いや考えが周囲にちゃんと伝わることを重視し、曖昧さを避けるために直接的な表現を選びます。
どちらかといえばリーダーシップを発揮することが多く、グループ内で決断を下す際に重要な役割を担うことも珍しくありません。
ただ中には、単に感情的にはっきり言うだけの人もいますので、その直接性が攻撃的、闘争的、批判的だと思われ、周りの人が感情を害する原因にもなっています。論理性に乏しい「はっきり」は、誤解を招きやすいので注意が必要です。
モテる理由!男性の傾向・女性の傾向
物事をはっきり言う人が異性に魅力的に映る理由は、まずは存在感があることが挙げられます。控えめな人よりも目立ちやすく、自然と注目を集めているのです。さらに、その率直さが誠実な人柄に結び付くと、魅力がぐっと高まります。
はっきり言う人は、周囲の人にとって、理解しやすい相手でもあります。人は理解しやすい相手に対して安心感や信頼感を持ちますので、人間関係の基盤となります。
男性がはっきりと意見を述べる場合、決断力やリーダーシップがあるという印象を与えやすいでしょう。異性からも魅力的に見られることが多いです。「頼もしい」「誠実」「信頼できる」「精神力が強い」といったプラスの評価につながりやすいのです。
また、はっきり言う女性も同様にモテる傾向があります。自分に自信があると見なされることや、正直さの表れとして受け入れられるためです。特に若い女性は、無邪気や天然という評価につながり人気を集めることがあります。
一般的に、女性の心理は複雑で、男性は単純だと言われます。男性にとって「わかりにくい」女性はミステリアスで魅力的に映る一方で、長期的に誠実な関係を築く際には二の足を踏むこともあるのでしょう。この点で、はっきり言う女性はコミュニケーションがとりやすく、深い信頼を築きたいと願う男性にとって大きな魅力となります。
逆の例として、「何食べる?」と聞かれて「なんでもいい」と答えておきながら、「ラーメンじゃイヤ」「私がチキン苦手なの、覚えてないの?」などと不満を募らせる「はっきりしない」女性がいます。主導権を男性に委ねながら、実際には文句を言う「はっきりしない」女性は、男性には理解しがたい存在となりがちです。
職場ではっきり言う人が女性の場合
多くの場で、男性がリーダー役になることが多い中、自分の信念を堅持し、他人に影響されることなく、はっきりと物事を言って、独自の道を歩むことができる女性は、一目置かれています。
このような女性は、特に意思決定が求められる状況や、明確なコミュニケーションが重要なビジネス環境でその能力を発揮します。硬直した場を破りたいときなど「はっきり物を言う女性」は重用される傾向にあるでしょう。
ただし、本当のトップに登用されることはまだまだ少なく、その組織全体の「ガス抜き」として、はっきり言う女性に期待をかけられることも多いはずです。また、その直接的なアプローチは、時として他者との関係において誤解や衝突の原因となることもあります。
処世術としては、時には慎み深くコミュニケーションを図るほうが、よりリーダーとして活躍しやすくなるでしょう。
これは女性に限ったことではなく、立場が上になればなるほど、忍耐力を発揮して、「溜め」をきかせたコミュニケーションスタイルを習得したほうが、影響力を高めることになります。
女性は男性以上に「はっきり言う」ことで、評価されてきた傾向があるため、更に立場が上になっていくときにも、そのスタイルを維持してしまいやすいのです。「溜め」をきかせて一呼吸置くくらいが、上司として本領が発揮しやすくなるはずです。
また、お局様扱いされないよう、周囲の感情的なニュアンスを理解し、対話の中で柔軟性を持つことが大切です。
はっきり物を言う女性
職場に限らず、はっきり物を言う女性は、自信があり自立心が強いと認識されることが多く、彼女たちの存在は、チーム活動などで注目を集めることがあります。
はっきり言う女性は、自分の価値観や信念もはっきりしている傾向があり、置かれた環境に革新的な変化をもたらすことがあります。
長く男性優位だった社会の中で、はっきり物を言う女性の存在は起爆剤になっています。地域コミュニティ、ボランティア活動など、職場外での公共の場でも、彼女たちが投げかける価値観は、大きな影響力を持つことは少なくありません。
特に社会運動やボランティア活動などで、彼女たちの率直な発言は、従来の価値観や制度に挑戦し、必要な議論を促すことで、社会全体の意識改革を加速させることがあります。
このように、社会の変革期では、はっきり物を言う女性は、その率直さが、個人的な関係だけでなく、多様な意見が尊重されるより公平で開かれた社会を構築するためのキーパーソンになりうるでしょう。
はっきり言う男性
はっきり言う男性は、その率直さと瞬時の決断力が最大の魅力です。このタイプの男性は、自分の考えや意見を明確に伝えることに慣れており、周囲の人々がどのように感じるかを気にすることなく(本当は気にして配慮していても)、事実を直接的に述べる様子が見受けられます。
このような性格の特性は、特にプロジェクト管理やリーダーシップを要求される職場で、高く評価されやすいでしょう。実際に実績を積んでいく中で、更に信頼され評価を高めていきます。
ただ、実績が伴わない場合、そのコミュニケーションスタイルが、時に自己中心的に見えたり強引だと受け止められ、他人を不快にさせることも生じています。空気を読まない人だとみなされることもしばしば見受けられます。
とはいえ、はっきり言う男性は、周囲の目に臆することなく、どんなときにも果敢に挑もうとする精神力があるとして、誰もが一目置いているはずです。
ズバズバ言う人が好きなケース
ズバズバ言う人のほうが好きだと言う人は珍しくありません。率直で正直なコミュニケーションは、飾らず、ストレートな意見だと受け止められ、裏表の無い印象を与えるからでしょう。
例えば、意見の相違がある会議や討論の場で、ズバズバ言う人の意見は新鮮で刺激的に感じられることがあります。はっきりしたもの言い、わかりやすい話として伝わり、利害関係が無い間柄なら、聴き手にとって好印象で受け入れられることが多いのです。
利害関係のある相手にとっても、対立関係はあるものの、対立軸がわかりやすく、解決策や歩み寄りをしていくためには好都合な場合も多いのです。いわゆる裏工作などをするタイプよりも、ズバズバ言う人の方が好印象をもたれやすいのです。
ズバズバ言う人は、問題に対して、すばやく決断し、効率を重視する環境では特に好まれます。
ただし否定的なことばかりズバズバ言う人は注意が必要です。何事も「ここがダメだ」という指摘よりも、「こうしよう」という建設的な提案を「はっきり言う」方がよいのです。
特に人の批判や陰口の場で、ズバズバ人をこき下ろす人がいますが、聞いている多くの人が「自分もこんなふうに言われてるんだろうか」と警戒心を抱いてしまいます。
人の批判や陰口は、聴き手はどんな反応をすればいのか困惑することも多く、あいまいに相槌をうったり笑うなどしてリアクションしている人がいますが、これは要注意です。
相槌をうったり笑ったりした段階で、批判や陰口に同意したとみなされることが多いからです。気が付くと「みんなあの人のことを悪く言っていた」という「みんな」の一人にされてしまいます。
もちろんズバズバ言う本人は、その話が「うけた」と思うのは大きな勘違いでしょう。
嫌いな人にはっきり言う
嫌いな人に対してはっきりと意見を言うことは、非常に高度なコミュニケーションスキルが必要になります。直接的に批判や不満を表明することは、対人関係において緊張や摩擦を生じさせる可能性があるため、十分に注意してください。
こうした状況では、「感じたことをそのまま伝える」よりも、「具体的な行動や事実に基づいて、冷静に話をする」ことが望ましいでしょう。また、自分の感情をコントロールし、相手の立場や感情を尊重する姿勢を保つことが大切です。
具体的には、感情と、問題を切り離して伝えるということです。嫌いという感情をいったん切り離し、生じている問題に対して、解決に向けた建設的な対話を目指すことが、その問題を解説し、ひいては「嫌いな」関係を改善する機会にもなりえます。このように対処することで、必要な点を伝えつつ、余計な対立を避けることが可能になります。
【はっきり言う人】優しい関係を築くために
「うざい」とき
「はっきり言う人」は時に「うざい」と評価されます。こうした「うざい」タイプの人とのコミュニケーションでは、まずこちらの感情を整理することが大切です。
はっきり言う人の意見がなぜ不快に感じるのかを自問自答し、その原因を理解するよう努めることをおすすめします。冷静に対話を進めるためには、その人の言葉の背後にある意図や感情をくみ取る努力をしましょう。
つまり、その人の言い方に反応するのではなく、言われた内容に集中することで、感情的な反応を抑えることができます。
そして、話し合いの際は、「あなたの言い方が私には辛い」などと率直に伝えることも一つの方法です。このように、開かれたコミュニケーションを心がけることで、互いの理解を深めることができるでしょう。
はっきり言う人とうまく付き合うための心得
はっきり言う人とうまく付き合うためには、まずその人の性格やコミュニケーションスタイルを観察することです。観察することが基礎となり、相手の言葉の背後にある意図や目的を理解しやすくなります。
一方で、自分の感情や境界はしっかりと理解し守ることが必要です。相手の率直さを尊重しつつ、自分が不快に感じる場合はその旨を穏やかに伝え、適切な距離感を保つことが望ましいのです。
また、はっきり言う人は通常、その人自身も率直な意見を言ってもらうことを好む傾向にあるため、正直に自分の意見を伝えることが建設的な関係を築く鍵となります。ただし、自分の意見を述べる際には、批判的ではなく建設的な方法を選び、相手の意見に耳を傾ける姿勢を見せることが効果的です
このように、お互いのスタイルを理解し尊重することで、より良い関係を築くことが可能です。
はっきり言う人は優しいのか【まとめ】
はっきり言う人の魅力と理由、課題などを掘り下げてきました。