今回のご質問はこちらです。
「霊格が高い人は結婚しない」と
聞いたことがあります。
最近、お一人様で生きることが
カッコいいという風潮もありますし、
そうであれば、私もこのままで
よいのではないかと考えています。
近年、結婚しない生き方を
選ぶ人が増えています。
おひとり様の生活を
満喫している人も多く、
「このままでいいのかも」と
思うのは自然なことかもしれません。
でも、本当に
「霊格が高い人は結婚しない」
のでしょうか?
スピリチュアルな視点から
ご説明します。
霊格が高い人は結婚しない?スピリチュアル解説
霊的人生観を持つ魂の傾向
これまでの輪廻転生の中で、
霊的な価値観を持って
繰り返し生きてきた人の中に、
結婚という形に
馴染めない人は確かにいます。
例えば、
宗教的な道を極めようとしてきた魂は、
歴史をみても、
結婚よりも、
心身共にストイックな探求を優先し、
生涯独身を貫くことが多かったはず。
そうした経験を積み重ねた魂は、
今世でも、結婚に対して
慎重になるのは自然なことでしょう。
過去世の影響と結婚に対する抵抗感
ただ、「結婚しない」
あるいは「結婚に縁遠い」魂には、
他のケースもあるんです。
多いのは、
魂の記憶が影響している場合です。
例えば、過去世で、
結婚に関するつらい経験をした魂は、
今世で、結婚に対して
消極的になったり不安を感じたりします。
また、過去世の結婚生活の中で、
自分が誰かを傷つけたり、
迷惑をかけた記憶を持つ魂は、
今世では結婚を選びにくい状況に
置かれることもあります。
いずれの場合も、
過去世の経験を乗り越え、
より深い成長を遂げようとして、
今世、生まれてきたのです。
霊格が高い人も結婚しない計画で生まれることは少ない
人生計画と自由意志の関係
私たちはこの世に生まれる前に、
あらかじめ大まかな
人生計画を立ててきます。
結婚は、
人生の重要なファクターとして、
ほとんどの人が計画に入れてきます。
というのも、
人との関わりを通して学び、
成長することが、
魂にとって大きなテーマだからです。
また、結婚を縁として、
子や孫などの
次の世代の計画も立ててきます。
そのため、
一人の自由意思で
「計画が変更になった」となると、
その後の調整には、
意外と多くの人(魂)に
影響を与えることにもなるのでしょう。
こうしたことから、
霊格の高い魂も、
あえて結婚をしない計画で
生まれてくるというケースは、
少ないのです。
つまり、
結婚しないという選択肢を
この人生で選ぶ場合、多くは、
個々人の自由意志によるものです。
この世での人間関係の重要性
魂が成長するためには、
人との関わりがとても大切です。
私たちは、この世に、
お互いに影響し合い、
支え合って成長するために
生まれてきています。
また、結婚など、
濃密な人間関係の中でしか
学べないことは
少なくありません。
ですから、霊格の高い魂だけが
自らその経験をするチャンスを
手放すとは考えにくいのです。
つまり、結婚するかどうかは
「霊格」とは
あまり関係がないと言えるでしょう。
ただ、前述したように
宗教などで
ストイックな生き方を重ねた魂は
独り身で生きていく
傾向があるということです。
あの世で出会えない異質の魂
ここで、
なぜこの世の人間関係が
重視されているのかを
ご説明しましょう。
実は、あの世では、
同じ波長をもつ魂同士しか
基本的には出会えないんです。
天国的な人は天国にいますし
地獄的な人は地獄にいて
そうそう接することは無いんですね。
でも、この世では、
波長の違う
異質な魂同士が触れ合い、
お互いを磨き合うことができるのです。
この世では、
心から尊敬できる人との
出会いがあったり、
逆に、地獄から
這い上がってきたかのような魂(笑)と、
遭遇することもありますよね。
それは、この世ならではの
貴重な経験ということです。
この世だからこそ、
さまざまな人と関わり、
魂を磨くチャンスがあるんですね。
結婚しない選択と魂のチャレンジ
もちろん、今世、
結婚を選ばなくても、
魂を成長させ、
充実した人生を送ることは十分可能です。
ただ、生まれる前の人生計画で、
たとえば10個のチャレンジを準備し、
そのうちのいくつかは、
結婚を通じて取り組むことを
計画していたかもしれません。
ですから、
単に「楽だから」という理由で
独身を選ぶことはおすすめできないんです。
そのままでは、
自分が計画してきたチャレンジを
来世に持ち越してしまうことに
なってしまいます。
もちろん、解決策はありますよ。
魂の成長のための取り組み
もし、結婚という
経験をしないのであれば、
その代わりに、
自分の魂を成長させるために
積極的に学びの場を求めたり、
他の人に貢献できる活動を
探すことが大切です。
「魂を磨き幸福をつくる場」を
意識的に作ることをおすすめします。
霊格が高いとはどういうことか?
霊格の定義と判断基準
さて、そもそも
霊格が高いとはどういうことでしょうか。
簡単に言えば、
魂が成熟しているということです。
霊格は、
物質的な価値観ではなく、
どれだけ愛を持って行動できるかが
重要な指標となります。
では、魂のレベルを
見極める方法はあるのでしょうか?
実は、私たち人間の視点から
判断するのは案外難しいのです。
なぜなら、
つい、社会的立場や収入、
家柄、学歴、知名度、
さらには見た目など、
目に見える要素で
人を評価しがちだからです。
でも、本当に大切なのは、
そうした表面的なものではなく、
その人の“心のあり方”ですよね。
天の摂理において最も重要なのは、
「その人の愛のレベルと大きさ」です。
愛と一口に言っても、
そこにはさまざまなレベルがあります。
例えば、自分を優先しがちな愛と、
誰かを支えることを第一に考える愛では、
愛の深さや質が大きく異なります。
高い霊格を持つ人ほど、
他者の幸せを願い、
見返りを求めずに行動します。
私たち人間は、
他人の心の内を
完全に知ることはできませんが、
天の摂理は、
その人の思いや意図、
どんな気持ちで生きているのかを
しっかりと見極め、
正しく評価しているのです。
その評価は、
今世の中で表面化するとは限りません。
逆に言えば、
あの世や来世を含めば、
必ず結果がでることなのです。
天の摂理では、
よい種を蒔いた人にはよい実りが、
悪い種を蒔いた人は悪い実りが、
確実にもたらされるということです。
他者への貢献を積極的に
結婚には苦労も多く、
自由が制限されると感じることもありますが、
それこそが魂を磨く
貴重な学びの場となっているあかしです。
そして、結婚に限らず、
苦労の先には、
より深い幸福や充実感が待っていることも
大切な真理なのです。
こうしてみてくると、
「結婚しない生き方」で大切なのは、
その生き方が「自分のため」だけでなく、
「他者への貢献」という視点を
持っているかどうかということでしょう。
まとめ
「霊格が高いから結婚しない」
という考え方は、
一概に正しいとは言えません。
結婚する生き方も、
結婚しない生き方も、
魂の成長のための選択肢の一つです。
大切なのは、
この世は、魂磨きのためにあるということ。
もし結婚というテーマで
挫折や不幸を味わったとしても、
魂磨きの貴重な経験として
前向きに捉えていく、
これが何よりも大切なことなのです。