本日のお悩みはこちらです。
最近、困ったことが、立て続けにいろいろあって…。
苦労って、避けられないものなんでしょうか。
「苦労はしたほうがいい」っていう人もいるけど
苦労なんてしないほうが幸せに決まってる、そう思ってきたんです。
だから、私、仕事も家庭も、なるべく波風を立てずにやってきました。
それなのに…。
この記事では、
このテーマを、
心理学とスピリチュアルの両面から見つめていきます。
目次はクリックで開きます
苦労は“避けるもの”ではなく、“出会うもの”
私たちは、できるだけ苦労せずに生きたいと願います。
しなくていいものはしないで済ませるのが一番。
できるだけハッピーに暮らしたい――そう感じるのは自然なことですよね。
けれども、人生は、望まなくても試練がやってくることがあります。
仕事での思いがけないトラブル、家族とのすれ違い、健康の揺らぎ。
まるで「なぜ今?」と問いたくなるほど、出来事が重なることもあるでしょう。
スピリチュアルな観点から見ると、これらの苦労は“偶然”ではありません。
それは、私たちの魂が立ててきた「人生のカリキュラム」の一部。
生まれる前に自分で選んできた学びの課題なんです。
つまり苦労は、避けるものではなく、授けられたもの。
必要なタイミングで、必要な形で、私たちの前に姿を現すのです。
ですから、
避けようがない苦労や試練は、
どんな人の人生にも、多かれ少なかれ存在します。
解決よりも、受けとめるという選択
苦労には、努力してもすぐには解決できないものがあります。
たとえば、病気や喪失、どうにもならない状況。
そんなときに大切なのは、「なぜこんなことに」と責めることではなく、
ただ静かに「今この体験を通して、私は、何を感じているのか」を見つめることです。
心理学では、これを“意味づけの再構成”と呼びます。
苦しみを「悪い出来事」ではなく「内的成長の契機」として再定義すること。
それにより、心のストレスが軽減され、前向きなエネルギーが生まれていきます。
違う表現でいえば、
“出来事を変えるのではなく、出来事の、受け取めかたを変える”ということ。
抵抗を手放すことで、人生は再び静かに整い始めます。
もちろん、心が整うとすぐに状況が変わる、というものではありません。
そして、心が整っても、起こるべく現象は起きてしまう、
これが、人生の試練なのです。
ほんとうの「楽」は、苦労を恐れない心の先にある
苦労を避けたいと思う気持ちは、人間として自然なことでしょう。
ただ、私たちが求めている本当の“楽”とは、
苦労のない人生ではなく、苦労を超えても揺るがない心なのです。
どんな状況にあっても、静かな自分を取り戻せること。
誰かや何かに翻弄されても、内側の光を見失わないこと。
そして——
苦労の先にあるのは安らぎではなく、
自分という存在そのものへの深い信頼。
それこそが、
魂がこの人生で経験しようと決めてきた
“ほんとうの楽”なのではないでしょうか。
魂が立てた人生のカリキュラム
私たちの魂は、成長を目的としてこの世界にやってきます。
そのため、順風満帆な道よりも、
あえて困難を経験できるような計画を立てて生まれてくるのです。
たとえば、病気・別れ・経済的な不安――。
どれも避けたい現実ですが、それらを通してしか学べないものがあるでしょう。
それは、「思いやり」「強さ」「心の整えかた」など——
心理学でも、困難を乗り越えた人ほど「自己効力感(自分にはできるという感覚)」が高まり、
結果的に人生への満足度が上がるといわれています。
つまり、苦労は魂の学びであると同時に、心理的にも人を成熟させるプロセスなのです。
避けたい苦労と、引き受ける苦労のちがい
とはいえ、「苦労はすべて意味がある」と言われても、
素直に受け入れられない面もありますよね。
とくに、“わざわざ苦労を選ぶような生き方”は、
自分を苦しめる方向に向かわせてしまうこともあります。
スピリチュアルにおける「引き受けるべき苦労」とは、
人生の流れの中で起きてしまう出来事――逃げずに向き合うべき課題のことです。
一方で、「避けたい苦労」とは、
他人に認められるためだけに我慢を重ねたり、
“苦労してこそ価値がある”と信じて無理をするようなこと。
それは魂の学びではなく、自己否定の延長かもしれません。
苦労を求めることと、苦労を受け入れることは、まったく別のものなんです。
苦労が多いのは“魂のサイン”かもしれない
立て続けに困難が起こると、「どうして私ばかり」と思うものです。
でもそのときこそ、魂が「次のステージに進もう」としているサインです。
魂の成長には、段階や、波があります。
やすらぎの期間のあとに試練が訪れるのは、
一見つらいようでいて、実は“意識の更新”が起きている証拠。
蝶がサナギの殻を破るとき、いちばん苦しいのはその瞬間です。
けれど、そこを越えなければ羽ばたけない。
私たちの人生には、そんな“殻を破るタイミング”があるのです。
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