自分に自信、ありますか?
……「あります」と即答できる人は、案外少ないのではないでしょうか。
むしろ、私たちの日常には、自信がぐらつく瞬間のほうが多いのかもしれません。
たとえば、LINEで知った友人の近況に、ちょっとしたジェラシーを感じたとき。
SNSやテレビ、雑誌を開けば、どの世界も“当たり前”の基準が高すぎて、自分がそこから取り残されているような気がしてしまう。
誰かのまぶしさが、自分の未熟さを照らしてくるように感じて、ふと「私なんて……」と心が小さくちぢこまる。
——そんな瞬間、ありますよね。
でも、もし他の誰かの姿に、ほんの少しでも心が動いたのなら。
それはきっと、私たちの中に~「希望の芽」が息づいている~証なのかもしれません。
だから「できるかどうか」じゃなくて、「やってみたいかどうか」、それを点検してみることから始めませんか?
「できるかどうか」じゃなくて、「やってみたいかどうか」
「いいなあ」「私もやってみたい」「そんなふうになれたら」——
そう願う気持ちがあるからこそ、比べてしまう。
落ち込んでしまう。
でも同時に、それは「変わりたい」「進みたい」というエネルギーが、静かに目を覚ましている瞬間でもあるのです。
だからこそ、そんなときは深呼吸をして、空を見上げてみませんか。
心の奥にふっと浮かんでくる、「私もやってみたいこと」——それに耳を澄ませる時間を、とってみるのです。
ちょっとだけ、空想の翼を広げて。
「できるかどうか」ではなく、「やってみたいかどうか」を感じてみる。
そこから、きっと何かが始まっていくと思います。
たとえば、「おしゃれしてみたい」という気持ちがふっと浮かんだとします。
すると私たちは、ついこう思ってしまいがちです。
「ああ、あと3キロ痩せたらなあ」
「今の収入じゃ無理だし、子どもにもお金がかかるし」
「芸能人だから、あんな贅沢な服が着られるんでしょ」
…そんなふうに、願いに触れた途端、できない理由を並べて、自分にブレーキをかけてしまうこと、ありますよね。
その根っこには、「自信のなさ」が潜んでいます。
でも、願いと自信は、セットじゃなくてもいいって、知ってましたか?
「やりたいと思うこと」と「できるかどうか」は、別の話なんです。
自信は、行動のあとから育ってくる
心理学では、「自己効力感(Self-Efficacy)」という概念があります。
これは、「自分にはできるという感覚」のことで、成功体験を通して育まれていきます。
つまり、自信があるから行動できるのではなく、行動したから自信が生まれるのです。
これは「認知行動療法(CBT)」でも重視される考え方で、「思考を変えるには、まず行動から」というのが基本姿勢です。
「やってみたい」ことがあるなら、まずはその想像を自由に広げてみることから始めてみましょう。
たとえば、おしゃれした自分を想像する。
お気に入りのコーディネートで出かける自分。
友人と楽しいランチを楽しんでいる自分。
帰宅して、ふわっとしたホームウェアに着替えながら「今日、よかったな」と感じている自分——。
そんなふうに、頭の中で自由に描いてみる。
それだけで、心の中にほんのりと明かりがともるような気がしてきませんか?
そして、次のステップは、「今できることから」一歩だけ踏み出してみることです。
小さな一歩が、未来の私たちを変えていく
ここで「スモールステップ理論」をご紹介したいと思います。
これは、大きな目標を小さな行動に分けて、一つずつ達成していくことで前進しやすくする考え方です。
「どうせ無理」から始めるのではなく、「これなら、今日できるかも」からスタートする。
たとえば、「おしゃれなんて無理」と決めつけずに、
「古いと思ってたトップスだけど、このパンツと合わせると意外といいかも」
「しまったままのお気に入りのピアス、今日、つけてみよう」
——そんなふうに、日常の中で一つでも楽しめることを見つけていくと、私たちの内側にあるエネルギーの流れが変わっていきます。
しかもそれだけではないんです。
出発点にあった「おしゃれをもっと楽しみたい」という気持ちが、やがて
「洋服を買えるようにやりくりしてみよう」
「転職、考えてみようかな、おしゃれするためなら頑張れそう!」
「少し運動して、スタイルアップにチャレンジしたい気分」
——そんなふうに、次の行動を連れてきてくれるようになっていきます。
自信は、そんなプロセスの中で、静かに育っていくものなのです。
「やってみたい」は、魂からのサイン
スピリチュアルな視点から見ると、「やってみたい」と感じる気持ちは、魂が未来へ向けて灯した小さなサインです。
AIがどんなに進化しても、AI自らが「私はこれをやってみたい」とは考えません。
願い、想像し、ときに不安になりながらも行動しようとする。
——それは人間だけが持つ、かけがえのない力です。
「自信がないから無理」
——そう思って立ち止まりたくなる日もあるけれど、それでも「やってみたい」と感じた瞬間は、すでに心の着火点に火が灯っている証です。
その火を、どうか消さないで。
たとえ小さな灯りでも、それは私たちの未来をあたためてくれる光です。
最後に、私のXからポストを一つご紹介させてください。
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誰かと比べてしまって、自分なんて…って、縮こまる日もあるけれど。
でも、大切なのは「できるかどうか」じゃなくて、「やってみたいかどうか」。その気持ちには、きっと可能性がひそんでいるはず。そこに、ちょっぴり勇気を足してみよう――そう思って、ふと、空を眺めてみます。 pic.twitter.com/Dd4hsVkX3M— 山辺千賀子/やまべちかこ (@white7pearl) May 28, 2025
上を向くだけで、きっと気持ちは変わっていきます。