「死んだらどうなるのか?」という問いは、私たちにとって尽きることのない大きな疑問です。
現代でも、私たちの意識や魂が死後どのような状態になるのかは、科学的にはまだ十分に解明されていません。
「死んだらどうなるか?」という疑問に対するさまざまな仮説を探りながら、今という時間をより豊かに生きることを願って、少しだけ思いを馳せてみませんか?
内容
- 永遠に無になるのか
- 意識はどうなるのか
- 寝ているときと同じなのか
- 死んだ人に会えるのか
- 死後の世界がある証拠
- 科学者が取り組んできた「死後の世界」
- なぜ「死後」や「魂」の研究が進まないのか
【死んだらどうなる】科学的に十分解明できてない謎とは
「死んだらどうなるのか?」と考えるとき、科学的には答えが出ていないことが多いため、さまざまな視点から探ってみます。
永遠に無になるのか
死とは、単に身体機能が停止するだけのことなのでしょうか?
唯物論の考え方では、世の中のすべてが「物質」で成り立っていて、人間もまた肉体的な存在だから、魂のようなものは無いとしています。
このため、脳が停止すれば意識も消え、人の存在もそこで終わる、という見方をするわけです。
つまり、死とは「肉体が停止した状態」であり、かつ「停止したことを自覚しない状態」なのです。
このため、唯物論的な観点では、人が「死」そのものを感じることはなく、肉体が滅びる以上、死はただ「無」となるものと言えるでしょう。
でも、私たちにとって「無」とはどんな状態なのでしょうか。
意識が「無」になると考えることで安堵を感じる人もいるのでしょうが、その捉えがたい空虚さが、かえって恐怖をかき立てるとも言えるでしょう。
意識はどうなるのか
意識が「消える」と言っても、それがどのような感覚かは分かりません。
たとえば、全身麻酔をかけられたときのように、自分が存在していることも、時間や場所の感覚も、すっかり無くなってしまうのでしょうか。
もし、意識が完全に「消える」なら、恐怖や苦しみも感じなくなるので、この「完全な無意識」の感覚こそが、死後の状態なのかもしれません。
もし、死が、意識がどこかに行くのではなく、ただ「消える」だけだとしたら、何も感じない「安らぎ」なのでしょうか。
とはいえ、「消える」ということに、むしろ恐怖を感じる人も多いでしょう。
それは本当にお辛いですね。もしかしたら、自分には存在している価値が無いと感じているのではありませんか?
そして、そんな自分が消えてしまえば、むしろ周りの人に迷惑をかけるのではないか…と考えて、さらに落ち込んでしまうこともあるかもしれません。
でも、どうして今、あなたは生きているのでしよう?
それは、「あなたには生きている価値がある」からです。
寝ているときと同じなのか
「死」を「眠り」に例える考え方は、古くから語られてきました。
「安らかにお眠り下さい」という言葉に込められた願いは、死を「静かで安らかなもの」として捉えているのでしょう。
ただこれも、科学的に証明されたわけではありません。
深い眠りに入ると意識が完全に途絶え、自分の存在も、時間の流れも感じません。
この「意識の無さ」を、死後の状態に重ねて考え、「死は寝ているようなもの」と解釈しようとするのでしょう。
もし死後が「深い眠り」に似ているとしたら、恐怖や苦痛を感じることも無いというイメージでしょうか。
とはいえ、眠りには夢が伴うこともあります。
夢を見ているときは意識があるので、「死は、寝ているようなもの」という解釈には、深い謎を呼ぶことになってしまいます。
死んだ人に会えるのか
「死んだあの人にもう一度会えたら…」という思いを持つ人も、きっといらっしゃるでしょう。
もちろん、唯物論の立場では、死後の世界は存在しないので、再会は、あくまで生きている人々の願いに過ぎないということになりますね。
一方、霊的な視点では「死後の世界で再会できる」という考え方は、世界中に存在しています。
こうした考えを信じることで、亡くなった方とのつながりを感じ、心の支えにしている人も少なくないでしょう。
そもそも、仏壇やお墓参りも「死後の世界がある」という前提のもとで成り立っていると言えるのです。
多くの人が、仏壇やお墓に向かって故人に語りかけたり、好物をお供えしたりしているのは、無意識のうちに「どこかで故人が見守っている」という思いがあるからでしょう。
科学的には、確かにまだ証明されていませんが、「また会える」という希望は、私たちが生きていく上で、力や慰めとなっていることは事実です。
そうした思いを大切にすることは、生きている私たちにとって、とても価値あることなのではないでしょうか。
もし、つらいときに、亡くなった大切な人を思い出してしまうなら、今この瞬間をどう乗り越えるかを考え、誰かに助けを求めることも、心を軽くする選択肢の一つです。
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死後の世界がある証拠
死後の世界は、科学的な証明はまだ無いものの、世界中の文化や宗教で「死後の世界」についての考えが伝えられ、今でも多くの人に信じられています。
また、臨死体験をした人が語る「三途の川」「光のトンネル」「亡くなった人との再会」といった体験談も、各国で数多く報告されています。
日本でも、ビートたけしさんや千原ジュニアさんなど著名人が臨死体験について語っていて、ネット上でもその体験談を目にすることができます。
こうした体験談は、私たちが死後の世界を想像するための重要な手がかりと言えそうです。
現在のところ、こうした体験は「脳の反応」として説明されていますが、「脳」の反応では説明しきれない部分があるのも事実なのです。
科学者が取り組んできた「死後の世界」
実は、科学者の中にも死後の世界に興味を持った人たちは多く存在します。
有名な発明家のトーマス・エジソンは、霊界との通信機を作ろうとしたことで知られています。
また、無線通信の先駆者として知られるオリバー・ロッジは、亡くなった息子との通信を試み、その経験をもとに死後の意識の存続についての著作を発表しました。
さらに、心理学者のフレデリック・マイヤーズは、死後の意識や霊的現象の研究に生涯を捧げました。
残念ながら、これらは「死後の世界の有無」を科学的に証明するまでには至りませんでしたが、未知の世界への情熱は科学者にとって大きな原動力です。
この情熱が、死後の世界への探求に、科学者たちを駆り立ててきたのでしょう。
なぜ「死後」や「魂」の研究が進まないのか
現代においても、死後の世界を研究しようとする科学者や研究者は世界中に存在しています。
ただ、残念ながらこの分野は研究資金が集まりにくいのが現実です。
世の資金は、医療分野においては特にガンや脳、細胞治療など、生命維持や延命に直結する分野に、多く投じられています。
いわば肉体を存続させる「不老不死」の研究には、莫大な資金が集まっていると言えるでしょう。
そして、世界中でこうした医療研究を支える体制と、そこに大きな経済が循環する仕組みも整っています。
一方、虫歯や水虫、近視など、命には直接影響のないとされる分野は、相対的に研究が進みにくいという現実があります。
少し言い方は乱暴かもしれませんが、「不老不死」以外の研究には資金が集まりにくい、という側面があるのです。
みんな「科学」を信じている
「科学的」という言葉は、基本的に「物質的な現象を再現性のある形で証明できる」という意味で使われます。
つまり、物質的に捉えられない「死後の世界」や「魂」は、現代の科学では証明の範疇に入りにくい分野です。
「物質として観測できないものは証明できない」という考えは、今の科学の立場であり、多くの人々がその科学的な見解を「信じて」います。
とはいえ、現代科学でも全宇宙や意識の本質についてはまだまだ多くの謎が残っているのも事実でしょう。
ですから、「死後の世界や魂は、現時点ではまだ物質として捉えられないが、存在しているかもしれない」と考えることは、十分に考えられる選択肢の一つでしょう。
いつか未来の科学が「死後の世界や魂」を解明する日が来るかもしれません。
「かつては測れなかった魂が、新しい技術で確認できた!」
「かつて観察できなかったあの世が、確認できた!」
などという日が訪れる可能性も、完全には否定できません。
新しい観察方法や技術が発展すれば、これまでにない発見があるかもしれないのです。
そんな日を期待しつつ、これからもこの分野の研究が進展していくことを見守りたいですね。
命を大切にするという選択【まとめ】
もし、「死んだら楽になるかも」「人生を終わりにしたい…」などと感じてしまうことがあったら、そんな時こそ、思いつめずに立ち止まってくださいね。
そして、「命って、まだ科学でも解明できていないことがたくさんあるんだった」と思い出してみてください。
「死後の世界は無い」ことも、「地獄は無い」ことも、科学的には証明されていません。
つまり、「死んだらすべてが終わり、楽になれる」と「信じる」ことは、本当に危険なことなのです。
未来の科学が、死後の世界について解明を進める日が来るかもしれないのです。
ただ、それがいつになるかはわかりません。
そうであるなら、何世紀も前から続く歴史や文化が教えるように、命を大切にし、自分の良心に基づいて生きていくことは、とても価値あることではないでしょうか。
また、命を粗末にしてはいけないと言う考えが、なぜこんなにも世界中で指示されているのか、その理由にも思いを巡らせてみませんか?
そこに、まだ科学的に解明されてない何かがあると感じるのは、私一人ではないでしょう。
今の私たちにとって、「命を大切にして生きる」という選択は、最も賢明な道なのではないでしょうか。
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