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女性リーダーの変化!日本初の女性総理への期待”2時間だけの女子生徒会長”だった私が思うこと

「日本初の女性総理誕生か⁈」というニュースが、大きな反響を呼んでいます。

その姿に、多くの人が「女性の時代の本格的な始まり」を感じたのではないでしょうか。

 

半世紀前の昭和には、女性がリーダーになることなど「ありえない」風潮がありました。

その空気を知るひとりとして、今の変化に深く感じることがあります。

 

――女性がトップになるということは、社会が変わるということなのだと。

 

筆者プロフィール

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昭和の「女性リーダーはありえない」という空気

今回も、 X(旧Twitter) の私のポストから引用しながらお伝えしたいと思います。

 

2時間だけ、生徒会長だったことがあります。

 

これは、半世紀は前の私の体験です。

なぜ、2時間だけだったのか?

 

小学生だった私は、先生に勧められるまま立候補することとなり、なぜか当選してしまったのです。

でもそれは、あくまで「想定外」のことでした。

 

当選結果の発表後、しばらくすると、

「……あなたは女子だから、会長は〇〇君に替わってもらって、あなたは副会長になろうね」「はい」となりました。

 

これが、先生たちが相談して決めた現実的な結論だったのでしょう。

 

 

半世紀は前の昭和は、生徒会長に限らず、リーダーは男性が務めるのが当然だった時代です。

今では「差別」と言われそうですが、当時は、女子の生徒会長こそが「ありえない」ことでした。

 

形式的な選挙の、想定外の結果に、先生も困惑していましたし、私自身もどうしていいかわからず、胸の中で複雑な思いが渦巻きました。

 

目立つのは苦手だったから、ほっとした気持ちもありました。

けれど、同時に小さな敗北感のようなものもありました。

 

それは、当時の社会に漂っていた“空気”のようなもの。

男子が前に出るのが当然で、女子は静かに支える側にいる。

そんな価値観に、誰も疑問を持たなかったのです。

 

ですから私は、そのことを家でも友人にも話しませんでした。

触れてはいけない空気が、教室にも家庭にも漂っていた気がします。

 

女性が「男性と同様」になることを目指した時代

私も働くようになって、「女性だから」という理由で、理不尽な扱いを受けている人が多いことにも気がつきました。

 

でも同時に、私はこうも感じてきました。

女性には、男性と違うリズム、違う役割がある、と。

 

「男女共同参画」をテーマに、田嶋陽子先生と対談

YURI
そういえば、男女共同参画をテーマに、田嶋陽子先生とバトルをかわしたことがあるそうですね。
CHIKAKO
あるイベントの対談で、「男女に差別があってはならない」とする田嶋先生と対談し、「違いは尊重すべき」と、私も最後まで譲らなかったときですね。
YURI
田嶋先生から「あなた、男のためにスカートはいているようじゃダメ」って言われたとか。
CHIKAKO
「スカートは好きではいてるだけ」と返しました。意見が平行線のままで、会場の参加者やリスナー(ラジオで生放送された)には面白かったみたいです。

 

田嶋陽子さんとは


フェミニズムの第一人者として知られる評論家・元参議院議員。
「笑っていいとも」や「テレビタックル」などの番組で注目を集められました。
政治家としても現場に立ち、学問と実践の両面から、長く日本のジェンダー格差改善のため奮闘してこられました。

 

CHIKAKO
対談では、私に「口撃(こうげき)」をされた田嶋陽子先生ですが、お人柄はマスコミでお見掛けする通りの朗らかさ。「あなたが妥協しなかったから、いい時間になったわね(笑)」と対談後に、お声をかけてくださいました。

 

女性は男性とは違います。

それは、子を産み育てるという、生物としての営みを担う身体だということが大きいでしょう。

それを軽視して、ただ「男性と同じ働き方を」と言われても、どこかが歪みそう……今もそう、思っています。

 

女性だけに与えられた大切なものが軽んじられ、「男性同様」に働き、「男性と同格」に報酬を得ることだけが評価されていくような風潮は、私には受け入れられなかったのです。

 

社会が成熟するとは、単に「男女が同じことをする」ことではなく、違いを尊重しながら、それぞれの力を生かせる場をつくることではないでしょうか。

 

その意味で言えば、リーダーシップもまた、これまで男性が担ってきたスタイルを理想とするだけではなく、誰もが、自分らしく在ることから始まるのだと思います。

 

日本初の女性総理の話題が示す、時代の意識の変化

そして今、日本初の女性総理大臣への期待。

 

このニュースを聞いたとき、胸の奥が熱くなりました。

半世紀前の「女性がリーダーというのはありえない」を体感してきた者として、この変化はとても感慨深い出来事でした。

高市さんがこれまでに乗り越えてきた苦難の、時代背景を知る者として、“女性がリーダーになる”ことの意味の深さを感じます。

それは単なる「平等の実現」ではなく、社会が意識の深い層から変化し始めている証。

 

心理学では、社会の価値観が変わるとき、人々の“無意識の前提”も静かに書き換わっていくといいます。

 

スピリチュアルにいえば、それは「時代のエネルギーが変わる瞬間」

私たちはいま、そんな転換期の真っただ中に立っているのかもしれません。

 

女性リーダーが開く新しい社会の可能性

日本初の女性総理への期待、そこには、

時代の扉が開く音が、聞こえてくるようです。

 

でも同時に、課題解決はまだまだこれからです。

 

むしろ、政治のことも社会のことも、人任せにしないで、一人ひとりが、自分の課題として取り組んでいく時代の幕開けとなると感じています。

 

もちろん、それは悲観ではありません。

 

生物学的な違いや、一人ひとりの個性を尊重しながら、誰もが、自分の可能性を生かせる社会は、少しずつその輪郭をあらわそうとしています。

 

昭和の小学校で、2時間だけ味わった「生徒会長」という立場。

それは、私の中でいまも小さな光を帯びています。

 

あのとき感じた複雑な思いが、今では、更なる社会の進化を願う希望となっています。

 

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シアワセの素の姉妹ブログ。昭和の思い出や日々のことなどを綴っています。人材育成業や地方議員の妻の立場で見聞きしてきたお悩…