今回のご質問はこちらです。
「専業主婦って何してるんですか?」
「主婦って楽そう」
そんな批判を感じることがあります。
私、家族にすらそう思われてて、
悔しいし情けないし…。
このような誤解は、「仕事で働くより、主婦してるほうが楽」と思わていることが多いからでしょう。
専業主婦に限らず、そもそも主婦は過小評価されがちです。
今回は、主婦が、どれほど価値ある「はたらき」ができる立場なのかということを、スピリチュアルな視点を交えながらお伝えしていきます。
まずは主婦への誤解から取り上げ、その後、本当のすごさについてご説明します。
- 本シリーズについて
- これまで様々な方からお悩みやご質問をお寄せいただいてきました。個人が特定されないように、また、できるだけ公約数的なことをお伝えできるように工夫を加えてみました。ご参考になりましたら幸いです。
◆相談相手としてのこれまでの立場:人材育成コンサルタント、産業カウンセラー、異業種の女性ネットワーク組織の運営者、地方暮らしの議員の妻など
目次はクリックで開きます。
「専業主婦は何してる?」疑問に込められたニュアンス
メディアが描く専業主婦
メディアで取り上げられる専業主婦のイメージは、富裕層の奥様という印象が強いですよね。
豪華なランチ、洗練されたインテリア、海外旅行、子どもの習い事など、いわゆる「リア充」な専業主婦がクローズアップされることが多いのです。
年収いくらあったら専業主婦になれる?
一般的に「余裕があるように見える専業主婦」の家庭は、夫の年収が700万円以上あるケースが多いと言われています。
これは、夫一人の収入で、一般的な共働き世帯並みの経済的安定を得ているため、そのように見えるのも無理はありません。
けれども、実際の専業主婦にはさまざまな経済状況があり、今では、専業主婦も、その生活は二極化しています。
前述したように、メディアが取り上げる「時間に余裕があり、趣味や自己実現に取り組める優雅な専業主婦」は確かにいますが、それは一部の人のこと。
実際には、家計のやりくりに四苦八苦しながら、育児や介護に追われる毎日を過ごしている主婦は少なくないでしょう。
さらに、高収入世帯の専業主婦であっても、親の介護や家族の医療費などの支出が発生し、決して経済的に「楽」とは言えない場合も珍しくありません。
つまり、表面的なイメージだけでは計り知れないのが、主婦の現実です。
世間からのイメージと実際のギャップ
そもそも主婦の生活は決して単純ではありませんよね。
多くの主婦は、家族の幸せを優先し、自分の時間や夢を後回しにして頑張っているんです。
「それなのに、ちっとも報われない!」そう感じる主婦は多いかもしれません。
ではここからは、スピリチュアル的視点から見て、主婦という立場が、どれほど素晴らしいかということを、ご説明していきます。
主婦の立場は「愛の創出」に最適
愛を生み出すという視点
現代は、「社会的に活躍し高収入を得ることが最も価値あること」とする傾向がとても強くなっています。
もし、それだけが人の価値を決めるなら、主婦のはたらきは否定されたようなものです。
家事労働をいくら金銭換算したところで、実際には、主婦の収入になるわけでは無く、まさにただ働きですものね。
主婦の役割とは、家事や育児、介護などを通じて家族を支えること。
時には自分のことを後回しにしながら、家族の幸せを優先し、日々尽くしているこの働きを、どのように考えたらよいのでしょう。
実は、主婦の役割とは、単なる家事労働にとどまらない、「他者への貢献」であり、「無償の愛の体現」そのものなのです。
魂にとっての価値とは?
多くの人は、魂の成長という観点から主婦の役割を考えることは少ないかもしれません。
でも本当は、家庭での役割を通じて無償の愛を実践できることは、魂の進化にとって「幸運」ともいえることなんです。
なぜそう言えるのかをご説明します。
私たち人間の本質は、やがて滅びる肉体ではなく、あの世や来世にも続く魂です。
魂とは、私たちの思いや考えそのものを指していると言えるでしょう。
この魂が、より幸せになりたいと願い、魂を磨くための経験を積むために、この世に生まれてきたのです。
魂磨きにおいて最も大切なものは、一言で言えば「愛」です。
この人生を、どれだけ「愛」の思いで生きられるかが重要なのです。
愛の思いが溢れれば溢れるほど、魂は磨かれ、より豊かで満たされた魂へと進化し、あの世や来世での幸福へとつながっていきます。
この視点から見ると、主婦というのは、愛を、最も自然に表現できるラッキーな立場といえるのです。
お金第一に価値を評価するのは間違い
もちろん、お金は私たちの生活において非常に重要です。
お金を稼ぐことは、社会に貢献し、家族を支えるという意味において、大切な愛の表現の一つです。
とはいえ、お金が最も価値あるものとして、人やその行為を評価する風潮には問題があります。
お金の多寡でその人の価値が決まるわけではなく、本当の価値は、その行為がどれほどの「愛」を生み出しているかにあるからです。
天の摂理において重要なのは、どのような仕事や役割においても、そこに「愛」が込められているかどうかです。
主婦業もビジネスも、愛が基盤となることで、真の価値が生まれるのです。
主婦の立場のすばらしさ
たとえば経済や政治の世界では、激しい競争が伴い、損得勘定が大きく影響します。
もちろん、いずれ人間の霊性が高まれば、経済も政治も、愛に溢れた人格者が担っていくことになるでしょうが、現状は、愛の力だけで行動するのは難しい世界と言えるでしょう。
それに対して主婦は、愛の実践を、純粋に日々積み重ねることができる最適な環境が整っていると解釈できませんか?
家族の幸せを願い、無条件の愛をもって支えることは、魂の成長にとってかけがえのない経験となります。
でも、だから「無理すべき」と言う話では無いんですよ。
ちょっとしたときに「ああ、私ったら、また愛を実践してる、素敵」と思えばいいんです。
天がそう見ているのですから、自分自身もそう思ってみませんか。
家族のことを思うからこそ、損得勘定を超えて、純粋な愛の実践者となれる。
こんな素晴らしいことが、主婦という立場はできるのです。
愛の創出者になれる主婦という立場
逆に言えば、愛のない家事や育児は、ただの辛い労働になってしまうかも。
そこに愛があるからこそ、困難も乗り越えることができるのではないでしょうか。
また、主婦が主婦でいるためには、経済を支える存在が不可欠です。
「今月も働いて家計を支えてくれてありがとう」という感謝の気持ちは、さらに愛を深めてくれるでしょう。
ただ、この点には、誤解が生じるかもしれません。
「主婦は、お金を稼ぐ夫に対して肩身が狭い」といった誤解です。
繰り返しになりますが、天の摂理において最も価値あるものは「愛」です。
お金を稼ぐことが偉いのではなく、どれだけの愛を生み出せるかが真の価値なのです。
主婦という立場は、感謝の気持ちを持ちながら、愛を日々実践できる、とても尊い環境だということです。
愛そのものでできることが多い主婦の役割
一方で、不満や苛立ち、不安ばかりを抱えながら家事や育児をしているなら、それは愛を創出しているとは言えないかもしれません。
魂の成長という視点から見ると、主婦という環境は、純粋な愛を発揮できる絶好の場です。
もし現在、主婦として苦しみの中にいるならば、「この環境は愛を発揮するために与えられたもの」と、どうぞ信じてみてください。
今は難しいかもしれませんが、きっとその意味がわかる日が訪れます。
主婦の方なら、自己犠牲となるつらさは、何度も経験していると思います。
でも、「ひどい」「つらい」といくら思っても現実は変わりません。
そんなときは、「私は、今、愛を発揮できるんだ!」と、気持ちを切り替えてみて下さい。
「家族のために無理する」という思いになるのではなく、
「私は私の魂を進化させている!」
「未来の幸せにどんどん近づいている!」
「すごいぞ、私!」と想像してみるのです。
自分を言いくるめているだけに聞こえるかもしれませんが、実際、これが天の摂理なんです。
自分のしていることに誇りを持ち、自分自身をいたわることから、自分も幸せになり、家族も幸せになり、つらい環境も改善されていくのです。
そうして、天の摂理どおりに「プラスの循環」が始まっていきます。
幸せを目指すなら、どんなつらい環境の中でも、自ら愛を生み出していくことが出発点なのです。
また、もし既に主婦としてのはたらきを、ポジティブな思いで行っているなら、あなたは、この世に、すばらしい愛のエネルギーを生み出しているということです。
ですから、どんなに経済的な見返りがなくとも、主婦としての役割を通して、魂にとって最も価値ある行為をしているということなんですね。
まとめ
主婦という立場は、単なる家事労働者ではなく、愛の創出者という尊いものです。
天の摂理から見て、こんなすごい役割ができる立場はなかなかありません。
ですから、経済的な豊かさだけにとらわれることなく、自分がどれだけ愛を生み出せるかを意識し、魂の成長へとつなげていきたいものです。
主婦の立場で発揮できる愛は、家族に貢献することだけにとどまりません。
愛のエネルギーが循環する家庭こそが、真に豊かな社会をつくる礎となるのです。
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