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タイパ思考の例とデメリット|疲れを防いで幸せになるための最大ポイント

最近よく言われる「タイパ」について、そもそもどんな意味なのか、デメリットは何かなどを踏まえたうえで、タイパ疲れを防いで幸せになるためのポイントをご紹介します。

時間やお金の使い方は大切ですが、何事も行き過ぎは禁物です。タイパ重視社会は「幸せ」を阻む恐れも高いのです。

目次はクリックで開きます。

タイパ思考とは

タイパとコスパの意味

「タイパ」と「コスパ」は、どちらも効率を重視した考え方です。違いは、フォーカスするポイントです。時間に注目するか、お金に注目するか、です。

タイパとはタイムパフォーマンスのこと。限られた時間を効率的に使い、成果を最大化することを重視する考え方。
コスパとはコストパフォーマンスのこと。 お金を使って得られる価値を最大化することを重視する考え方。

 

項目タイパ(タイムパフォーマンス)コスパ(コストパフォーマンス)
焦点時間の使い方、効率の最大化お金の使い方、価値の最大化
目的時間を最適化し、より多くの成果を上げることを重視支出に対する最大のリターンを得ることを重視
短時間で多くの仕事をこなすこと安いけど品質が良い商品を購入すること
重要性時間の節約、効率向上経済的な価値、コスト削減
バランスの重要性時間効率を追求しすぎると心の余裕がなくなる可能性お金の節約に固執しすぎると品質や満足度が低下する可能性

 

YURI
時間効率を上げることばかり考えてると、なんだか息苦しい気がすしてきます。
chikako
そうなの。タイパ思考が、疲れを生んでいるのも事実です。後程説明しますね。

タイパZ世代とは

Z世代(1990年代後半から2010年代後半頃までの生まれ)は、「タイパ思考」をとても重視していると言われていることから、タイパZ世代と呼ばれることがあります。10代前半から20代後半にかけての若い世代のことです。

テクノロジーに精通し、SNSやオンラインツールを活用して、自分の時間を最大限に活用することに慣れているのでしょう。一方で、ストレスやプレッシャーを感じやすいと指摘されています。

なぜ「Z」なのか、理由はここをクリック!
英語圏では世代をアルファベットで表します。1960年後半から1970年後半の生まれをX世代、1980年前半から1990年後半をY世代と呼んできたからです。Zはアルファベットの最期なので、次は何になるのか、注目されています。

 

YURI
次は、タイパ世代の若者のこと、他の世代からはどう見えているのか、解説します。

タイパZ世代を、他の世代から見た特徴

デジタルネイティブ

Z世代は、ネットやスマホの便利さを当たり前として育ってきており、使いこなしています。Z世代は多くのことを一瞬で済ませているように見えるので、他の世代からは羨ましく見えることも。

一昔前までは、調べ物一つするにも、知識人を頼ったり図書館などで資料を探したりするしかありませんでした。今も、若者が一瞬でできることを、他の世代では、時間をかけたり、あきらめたりする人は多いのです。

ただ一方で、時間と手間をかけたからこそ得られた体験をもつ他の世代からは、タイパZ世代に対して、どこか深みが欠けていると受け止められることがあります。


効率重視の姿勢

無駄を嫌い、すべてを効率的にこなそうとするZ世代。その姿勢が年上の世代には評価される一方で、苦々しく思われていることが生じています。

欠勤をラインで知らせてくる新入社員。上司の話から指示をくみ取らず「私に伝えたいことは、結論と要点で教えてください」と返す部下。これらは年長の立場からは想定外の反応と言えるでしょう。

 


対人関係とコミュニケーション

年上世代には、Z世代がスマホばかりいじっているように見え、対面でのコミュニケーションを軽んじているように受け止められることがあります。それは時に冷淡に映ることがありますが、Z世代にとっては効率的でストレスの少ない方法なのです。


ストレス

Z世代は効率を追求する中で、ストレスを感じやすい特徴があります。年上世代からは想像もつかない情報の海の中で、Z世代は自分を消耗し溺れかけているのかもしれません。

対面と電話のコミュニケーションしかなかった世代にとって、インターネット上で人間関係を築いたり仕事を進めていくZ世代には違和感があります。

「友達100人できるかな」という言葉は、あくまで象徴的表現だった時代とは違い、ネット上で100人はおろか、1,000人でも10,000人でも超える人とつながってしまう現代の若者のストレスは、年上世代には理解しがたいものでしょう。

 

YURI
次は「タイパ疲れ」の解説です。

タイパ思考のデメリット

タイパ疲れ

「タイパ疲れ」とは、時間を効率よく使おうとするあまり、心や体が疲れ切ってしまう状態を指します。常に効率を追求するあまり、リラックスする時間が取れず、結果的にストレスや疲労が蓄積されてしまいます。

タイパ嫌いが増えている

最近では、「タイパ思考」そのものに疑問を持つ人々も増えてきています。効率を追求することが必ずしも幸せにつながるわけではない、ということに気づく人が多くなっているのでしょう。

自分のペースで生きることの大切さや、時には「無駄な時間」を楽しむことが、真の幸せにつながると考える人々が増えています。

タイパ思考のデメリットを避け幸せに

私たちは幸せを求めている

これまで見てきたように、タイパ思考は効率を上げる上で非常に重要です。しかし、その価値観にだけ依存して突き進むリスクも見えてきています。

私たちは皆、「幸せ」を求めて生きています。社会が効率的で便利になることは、確かに「幸せ」の一部を形作るものです。

幸せを求める

しかし、もし社会全体が効率や便利さだけに価値を置くようになったら、人間そのものも効率的で便利であることが求められるでしょう。そのとき、本当の「幸せ」はどこにあるのでしょうか?

私たちには心があり、精神があり、魂があります。これらを第一に満たすことが、真の「幸せ」な社会を作るのではないでしょうか。効率や便利さは、その幸せを支えるための手段に過ぎません。

タイパ思考が幸せとは限らない

コンビニのレジで少しもたついただけで、後ろの人から「チェッ」と舌打ちされたら、決して幸せな気分にはなりません。

同様に、前の人がもたついているときに「チェッ」と舌打ちしてしまう自分も、実は幸せではないのです。

では、私たちはどんなときに幸せを感じるのでしょうか?それは、幸福感を抱く瞬間です。

この幸福感は、効率的で便利な社会が生み出すこともありますが、ゆったりと好きな人と過ごす時間や、自然の美しさに触れる瞬間にも感じられます。

家族と食事

例えば、家族と一緒に食卓を囲む時間や、暖かな陽だまりで読書を楽しむ時間、ただぼんやり空を眺めている時間なども挙げられるでしょう。

つまり、私たちの幸せは効率や便利さだけでは満たされません。自分が求める本当の幸せとは何かを考え、向き合うことが、「効率的な社会」に偏りすぎる現代のバランスを保つために重要なのです。

幸せを重視するとは

そのためには、「効率よく便利な社会」を享受するだけでなく、「人の幸福に貢献する自分」を意識することを心がけたいものです。

ここで一番大切なことは「人の幸福に貢献する」とは、まずは「自分」の幸福に向き合うことから始まるということです。

自分に向き合う

私たちが求める幸せは、単に効率的で便利な社会ではないということをしっかりと受け止め、自分に問いかけてみませんか。

例えば、仕事で誰かに感謝されたときや、自分の趣味に没頭しているとき、家族と穏やかな時間を過ごしているときなど、真の幸せを感じる瞬間を優先して人生を見つめ直すことが、私たちの人生を「幸せ」にするためには何よりも大切なことではないでしょうか。

自分の幸せを意識して

一人ひとりが、自分の本当の幸せを意識することで、社会は変わっていくはずです。私たちは「効率的で便利な社会」だけでは満たされない存在です。

タイパ思考に偏りすぎていると感じたら、深呼吸して、自分が本当に求める幸せを考え、それに向けた行動をしてみませんか。

例えば、「時間効率が悪い」と感じたときでも、「今、私にとっての幸せは休憩をとることだ」と思えば、休んでみましょう。

また、「限られた時間で売り上げを上げようとするより、丁寧にお客様と信頼を築くことが私の幸せだ」と感じたなら、それを大切に行動していくことが「幸せ」なのです。

 

YURI
最後に、タイパの具体例をご紹介します。

タイパの例と使い方

タイパの考え方を取り入れると、限られた時間を有効に使うことができますね。例と使い方についてご紹介します。

皆さんが、既になさっていることもありそうです。ね。


家事

食事の準備
週末に食材をまとめて買い出しし、料理の下ごしらえもまとめて行う。平日の食事準備の時間が短縮できる。下味冷凍や、つくりおきをしておくと、忙しい平日に素早く食事を用意することができる。

掃除の効率化
掃除ロボットを使って、毎日の掃除を自動化し、自分の時間を他の活動に使う。勤務時間にタイマー設定しておけば、仕事から帰る頃には部屋が綺麗にしておくことができる。

お掃除ロボット


 

仕事

Zoomを活用したオンライン会議
Zoomなどのオンライン会議ツールを利用して、移動時間を削減し、会議や打ち合わせを効率的にこなす。日程調整がしやすく意思決定をスピーディに行うこともできる。

通勤時間の有効活用
通勤時間に、オーディオで、ビジネス書のオーディオ版を聞いたり、語学学習を行う。電車の中で、ニュースをスマホでチェックする。

 


暮らし

オンラインショッピング
お店に足を運ぶことなく、インターネット上で、商品情報やレビューを参考に商品を選ぶ。例えば、収納家具や家電などは、設置場所のサイズや求める機能がハッキリしているので、それに合致しているかどうかすぐに比較検討でき、短時間で満足のいく買い物ができる。

オンラインコミュニケーションの効率化
ビデオ通話アプリやグループチャットを活用して、遠くに住む家族や友人とのコミュニケーションを短時間で行う。例えば、忙しい平日にでも短い時間で近況報告をしあうことで、親しい関係を維持できる。

オンラインで家族団らん

オンライン講座の活用
自分磨きやスキルアップのために、興味のある分野のオンライン講座を、スマートフォンやタブレットで受講する。例えば、夜のリラックスタイムや子どもが寝た後に、ヨガや料理、手芸のオンラインレッスンを受ける。

まとめ

タイパ思考は効率を重視するが、行き過ぎはリスクを伴う
タイパとコスパは異なる焦点(時間 vs. お金)に注目した考え方である
Z世代はテクノロジーに精通し、タイパ思考を重視するが、ストレスを感じやすい
タイパ思考による「タイパ疲れ」は、心や体の負担を増大させる
効率重視だけでは真の幸せは得られないことを意識することが重要
自分の幸せを見つめ直し、タイパに偏らないバランスの取れた生き方を心がける
幸せとは、自分の価値観や心の充足を優先することで実現されるものである

 

効率を追求する現代社会において、タイパ思考は非常に役立つものです。

しかし、私たちの本当の幸せは効率や便利さだけでは満たされません。自分が何を大切にし、どんなときに幸せを感じるのかを常に意識し、バランスの取れた生き方を目指したいものです。これが、心から満たされた人生を築くための鍵となるでしょう。

 

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