【お悩み相談】|40代・女性|
毎日毎日、ご飯作って洗濯して掃除して。
やってもやっても
またご飯作って洗濯して掃除して。
なんだかやりきれません。
- 「お悩み相談」シリーズについて
- これまで様々な方から
お悩みを寄せいただいてきました。
個人が特定されないように、
また、できるだけ公約数的なことを
お伝えできるように
工夫を加えてみました。
ご参考になりましたら幸いです。
◆相談相手としてのこれまでの立場
人材育成コンサルタント、産業カウンセラー
女性組織の運営者、議員の妻
こんな思いの方にも
- 介護や子育てで心が折れそうだ
- 毎日があっという間、こんな人生でいいのか
- 輝いている女性と比べて自己嫌悪に陥る
名もなき家事、終わりも休みもない介護・子育て
家事や、介護・子育てなど、
形がないことばかりしていると、
こころがすり減ることがわかっています。
たとえば、
「今日は30個、これを作ろう」
であれば、
いくつ作れたかは一目でわかります。
ところが家事や、介護・子育ては
やってもやっても終わりがないので、
「今日はこれをした」
という手応えが
得られなくなってしまうのです。
しかも家事や、介護・子育ては、
単に作業をしているわけのではありません。
絶え間なく
複数のことを同時に考えているので、
それが脳をへとへとにしてしまうのです。
「お天気がいいから今日は大物、洗濯しよう」
「洗い替え、そろそろ買い替えかしら」
「おっと危ない、
お義母さん、転倒しそうだった」
「せきが出てるし、ちょっと風邪気味かな」
「あ、玄関チャイム、どなたかしら」
ずーっと考えて、
様々なことを判断しているんです。
人を相手にする介護や育児では
同時に考え判断することが、
増えるので、
肉体だけではなく、
こころと脳も疲労します。
なぜ不安で、空しくて、悲しくて、苦しいのか
ちゃんと頑張っていることが
自分でもわからなくなっていくのが
家事や、介護・子育てです。
しかもこうしたことは、給与もない、
褒められることもなく
感謝されることもないことがほとんど。
そうなると、
どんどん漠然とした不満と不安がたまります。
なんだかよくわからないけど
涙があふれてくる‥‥。
体がへとへとなのはもちろん、
睡眠も何度も中断したりすることも増えますし
体力気力共にすり減っているんですね。
いくら「天は見ていてくださる」
と考えてみても
どうしても、どうしても、
不安で、空しくて、
悲しくて、苦しいのです。
自分は何をしているのだろう
何のために生きているんだろう
なぜ自分だけがこんなことばかり
なぜ自分はこんなつまらないことに
日々追われているんだろう
私は価値が無い生き方をしている…。
底なし沼に沈んでいくような感じです。
でも、どうか心配しないでください。
大丈夫です。
今はただ、
あなたが疲れ切ってしまっていて
自分がしていることに
いったい何の意味があるのか、
どれほどの価値があるのか、
わからなくなっているだけだから。
そう、わからなくなっているだけなんです。
こうなったら
わかるようにしちゃいましょう!
できるだけ具体的に、
自分がどれほど大切なことをしているのか
自分がいかに価値のあることをしているのか
自分が何を成し遂げているのか、
自分でつかめるようにするのです。
そのためには、
見える化と
数量化をおすすめします。
「はなまる」日記
1行でも2行でもいいので、
その日の記録を取ってみませんか。
それも「はなまる」な言葉で
いっぱいにしていくのです。
「はなまる」な言葉とは、
ほめて、おだてて、喜んで
感謝してあげる表現にすること、です。
おだてる
喜ぶ
感謝する
あんまり使ってこなかった言葉ですよね。
自分がしたことを
「はなまる」な言葉で記録します。
気が向いた時にでいいので、まずは書き始めてみましょう。
たとえばこんな風に
- 【ほめる】
たまっていた雑誌を片づけた、がんばったね! ◎
- 【おだてる】
お義母さんの昔話につきあった、さすがだわ ◎
- 【喜ぶ】
1時間、ボーっとテレビを見た、よかったね~ ◎
- 【感謝する】
今日も嫌いな家事をこなしてくれて、ホントありがとう ◎
自分をもう一人の自分が見るような気持で書き留めてください。
たとえるなら
自分の大切な友達だと思って書く
そう、自分をほめるのは抵抗があっても
自分のことを、大切な友人だと思えば
優しい言葉が思いつくから不思議です。
最初は難しくても
だんだん調子が出てきますよ。
できれば手書きをおすすめします。
ノートやメモ用紙など
一冊に綴じてあるものがよいでしょう。
効果を出す秘訣は
- 書きたいときにすぐに書けること【機動的】
- 振り返って眺められること【一覧性】
- 書きたいだけ書ける、
書けない時は数行でOK【自由度】
スマホ操作に慣れている方なら
日記アプリが沢山ありますので、
それを活用するのもよいでしょう。
大切なことは、
書きたいときに、
気分がのること、
ご自分にあったものを選んでください。
書いていくうちに
なんで、こんなに頑張っている自分に
優しくしてあげてこなかったのかな
そう思えてくるはずです。
絵が好きなら絵でも、
写真がいいならそれもいいでしょう。
見えるようにすることが大切です。
ほんの数行、ほんの少しでもいいので
記録して「見える化」を試してみてくださいね。
あたしって、えっらーい!
がんばってるんだー!
とわかってくると、元気が回復してきますよ。
こころ切り替え回数のカウント
不満や不安、怒りなどは、
とめどなく出てくるものです。
ネガティブな感情は、毒です。
たまりすぎると必ず支障をきたします。
自分のこころの毒に気がついたら
「はい、切り替えまーす」
と、自分に声をかけましょう。
心の中の声掛けで十分効果的ですよ。
そして、
気持ちを切り替えた回数を
数えていきます。
数量的にわかるようにするのです。
こころに毒がわいてくるのは、
止めようと思っても
簡単に止められるものではありません。
わいてくるものを
いちいちチェックしていると
落ち込むだけ。
むしろ
大切なことは切り替えです。
切り替えるたびに、
心の毒が減っていくのです。
メモ用紙に「正」を書いていくなど、
単純な記録でいいので、
「52回切り替えた、今日もよく頑張った」と
目に見えるようにしてみてください。
努力の数がわかるので、
とっても励みになりますよ。
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